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Ponte di Rialto

リアルト橋

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冬のイタリア、アドリア海の北端にあたるラグーンは暗い鈍色をたたえている。だが、サンタ・ルチア駅の構内を抜けると、運河にたちこめた朝もやの中に柔らかい光と鮮やかな色彩に包まれた、幻想的な風景が広がっていた。

デヴィッド・リーンの「旅情」(キネマ旬報)やルキノ・ヴィスコンティの「ベニスに死す」()をはじめ、名画の舞台となってきたヴェネツィア。マルセル・プルーストは『失われた時を求めて』(拙文)の1章をこの街に割いている(第6巻「消え去ったアルベルチーヌ」)。

カナル・グランデに架かるスカルツィ橋を渡り、サン・マルコ広場をめざす。プルーストが「オリエントの物語に出てくる宮殿のように狭い」と形容した、街を網目のように走る路地を行くと再びこのカナルに出くわす。クルマが乗り入れられないヴェネツィアのメインストリートともいえる流れは、大きく湾曲しているのだ。

ここに架かるのが、特徴的な造形で知られるリアルト橋。それまでの木造の跳ね橋に代わって、16世紀末に建造された。全長48m、幅22m。橋の上は階段状のアーケードになっていて、両側にショップが並ぶ。当初から計画されていたため、フィレンツェのヴェッキオ橋(拙文)のような破綻はない。その外側には、ビザンティン・ロマネスク・ゴシックなどそれぞれの時代の様式に象られた、両岸の歴史ある建築物を望める欄干が設えられている。

帰途はペギー・グッゲンハイム美術館にほど近い乗場から、ヴァポレットと呼ばれる水上バスで駅へ。オフシーズンにも関わらず、船内はかなり混み合っていた。ゴンドラが優雅に行き過ぎる。川面からリアルト橋を観てみようと思ったのだが、冬の早い夕暮れが街を赤く染め、船の揺れでカメラのピントもおぼつかない=写真=。

リアルト橋

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四月の旅人画像 投稿者:
四月の旅人
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  • 2010/02/03更新
  • 2010/02/03登録
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