タケミツトオル
武満徹
独特な感性をもって独特のアプローチで音楽に接したひと。作曲家。1996年没。
ひとがはじめて音楽に触れるときの感性(あるいはその一部)を亡くなるまで持っていた。あまりにも根源的で繊細な感性。
受け入れる前に自分と音楽との距離を認めつつ、音楽に手をのばし、感触を確かめ、味わうことから音楽という概念を自分の中に取り込んでいったひと。
この人には音楽に対する先入観がない。少なくとも、作品に向かうとき入観に惑わされることがない。
常に純粋だったというつもりはないが、自分の中から聴こえてくるものを正直に音楽にした。
だから、ヨーロッパ様式の音楽の枠組みからはみだすこともよくあるし、聴いたことがないようなサウンドをひろいだすこともある。それをアヴァンギャルドって言いたければそう言えばいいが、この人の場合は自分に忠実だっただけなのだと思う。
- 2001/12/08登録
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