十歳のきみへ—九十五歳のわたしから 日野原重明
95歳の日野原先生が10歳の子供に、寿命、人生、戦争などを話すという本。
”寿命とは、その人に与えられた生きることに費やすことのできる「時間」で、空っぽの器の中に命を注ぐこと、それが生きることです。”
ということで、与えられた時間を他の人のために使おうということがメインテーマのようだ。
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NHKの”百歳万歳”ではないが、若い頃の長寿の人を見る感覚と、ある程度の年齢になった時の見方は違ってくると思う。特に、長く患っていて自分は長寿は望めない場合はなおさらだ。
子供や、若い人がのんきに読むにはいい本だろうが、”有意義に時間を使ってきたからその結果として長寿になった”というメッセージが、読み進むうちに鼻についてくる。若くして亡くなった人は、時間を無駄にしていたというのだろうか。そんな単純な因果応報で寿命が規定されるわけではないだろう。
遺伝、環境、どちらかといえば前者が強く影響するというのが現在の考え方で、高齢になっても、なにかに元気に取り組めるというのも、遺伝的な因子のほうが強く関係するのではないだろうか。聖路加というのだから、もう少し宗教的な深い解釈があるのかと期待していたので、ちょっとがっかり。
子供むけの本をまともに読むほうが間違いか。
- 2010/02/10更新
- 2010/02/10登録
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