ニシオギフウフ
西荻夫婦
漫画家の夫ナイトーと暮らす、共働きの主婦ミノワの物語です。
やまだないとの実生活とパラレルに、どこからが創作なのか判然としないまま(実在のお店はもちろん、南Q太も出てきたりします)楽しげな生活と、ミノワの覚える違和感がつづられていきます。
「わたしが、誰よりもわたしを選んで生きていることを彼にだけ許された気がして、その時以来もう何年もわたしは彼と一緒にいる。この先も彼しか許してくれないだろうと思う。/このうしろめたさ。/無駄な終末。」
誰だったか「みえない関係がみえはじめたときかれらは深く訣別している」という詩がありました。西荻夫婦で語られているのは、夫婦であっても互いに一人であり、決別とは互いの必要を確認するということ。
そして、あとがきの後の数ページ。岡崎京子の「pink」のバッドエンドみたいに、読み手を突き放すようでいて、けれど、こういう結末を選んだミノワ=やまださんに、深いところで共感を覚えるのです。
やまだないとといえばフランス映画、みたいなイメージのままだったのですが、ほんとうに素晴らしい作品を作れる方なのですね。予想外の嬉しい出会いをさせてくれたブックオフに感謝。とやまださんの次回作にも超期待です。もちろん定価で買いますよー。
- 2002/11/16更新
- 2002/11/09登録
- 11769クリック
このキーワードを共有する
このキーワードはコレクションに選ばれています(2)
-
メイン
つながりキーワード (11)
雨森荘のくたーん
- (ニジ)
やまだないとの短編です。 「東京座」所載。 わたしは勝手にマンガ史に残る傑作だと思っていますよ。
西荻夫婦|やまだないと
- (ぷりえ)
ここ最近のやまだないとの作品でとても好き。 買ったとき、やさしいやまだないとに驚いた。西荻に住みたくなった一冊。(吉祥寺でもいいんだけど)こんな暮らし、こんなしあわせ。 ...
西荻夫婦
- (ナー)
かなり好きな漫画です。1番!はなかなか決められませんが、自分の中のある部分で確実に1番好きな漫画だと思います。 西荻に住む、漫画家ナイトーさんと、奥さん。子どもを生まない...
スクナヒコナ
- (枕木)
南Q太作品。 女子大を出てOLになり、好きな男が出来た主人公の大石紺。 しかし、その男は妻子持ちだった…。 その男と不倫し、男も離婚してこれで上手くいくかというと、...
「パリの友達」
- (ネム)
ヴィレッジヴァンガードの店員さんに、「これとこれ、どっちがおもろいですか?」と聞いて買った本。 マンガではなく、ナツヨウコさんとかいたパリガイドで、旅行の後先に気分を共...
enamel.
- (YOIKO)
オーダーメイドのバッグブランド。 ご夫婦で製作しているそうで、バッグのグラフィックはダンナさんが、形にするのは奥様が担当。 連携プレーで生まれるバッグたちは形といい柄とい...
西荻大全
- (ワタ)
西荻窪で暮らす人のための情報ポータルサイト。 特に飲食店の情報が豊富。 僕が住んでいるのは隣の荻窪ですが、西荻窪へは最近ご飯を食べによく出掛けます。その際、よく参考にしています。
「王様とボク」やまだないと
- (オクダケンゴ)
青春とは青い春と書くんだ。疾走すること,泣き笑うこと,疑うこと,汗をかくこと,争い対立すること。そこに置き忘れてきた何かのフラグメンツ。
甘いっ子
- (向島)
東京、西荻窪にある甘味処。やまだないとの漫画「西荻夫婦」で紹介されていたので行ってみました。作品で大絶賛されている氷イチゴは、去年の夏食べて顎が落ちました、ほんとに。マイ...
やまだないと
- (cockatiel)
私がやまだないとを好きだと思ったのは、極々最近のコトで、多分「西荻夫婦」という作品を読んでからだと思う。それまでは、買ってもたいして読み返されるコトはなく棚の奥に入れられ...
あたしの女に手を出すな
- (pop★)
南Q太作品の中で一番読みやすい。し、一番好き☆デビュー作も十分面白い。うん。







SAUSAGE HO...
ARROWの町乗り自...
のだめカンタービレ
甘いっ子


