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ニシオギフウフ

西荻夫婦

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漫画家の夫ナイトーと暮らす、共働きの主婦ミノワの物語です。

やまだないとの実生活とパラレルに、どこからが創作なのか判然としないまま(実在のお店はもちろん、南Q太も出てきたりします)楽しげな生活と、ミノワの覚える違和感がつづられていきます。

「わたしが、誰よりもわたしを選んで生きていることを彼にだけ許された気がして、その時以来もう何年もわたしは彼と一緒にいる。この先も彼しか許してくれないだろうと思う。/このうしろめたさ。/無駄な終末。」

誰だったか「みえない関係がみえはじめたときかれらは深く訣別している」という詩がありました。西荻夫婦で語られているのは、夫婦であっても互いに一人であり、決別とは互いの必要を確認するということ。

そして、あとがきの後の数ページ。岡崎京子の「pink」のバッドエンドみたいに、読み手を突き放すようでいて、けれど、こういう結末を選んだミノワ=やまださんに、深いところで共感を覚えるのです。

やまだないとといえばフランス映画、みたいなイメージのままだったのですが、ほんとうに素晴らしい作品を作れる方なのですね。予想外の嬉しい出会いをさせてくれたブックオフに感謝。とやまださんの次回作にも超期待です。もちろん定価で買いますよー。

西荻夫婦

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