シェーンベルク - ツキニツカレタピエロ
シェーンベルク - 月に憑かれたピエロ
新ヴィーン派といってくくられる3人の作曲家の一人、アーノルト・シェーンベルクの作品。12音技法を提唱するなど、現代音楽とよばれる音楽の歴史の初期の重要人物。
<浄夜>などにみられるように初期の作風は後期ロマン派の書法を発展させたものだったが、この<~ピエロ>以降作風が一変したという意味で、エポック・メイキングな作品。
この作品の大きな特徴は「シュプレッヒゲザング(朗唱)」と呼ばれる、歌唱のように誇張された抑揚を持った朗読と絞り込まれた楽器編成のアンサブルが混在する点にある。19世紀に一部で注目されたメロドラマ(音楽と朗読が一緒になったもの)とは異なり、朗唱者は朗読者以上に音楽へ介入することが求められるが、歌手ほど音楽的に演奏されるべきではないとされる。したがって、音楽にも長けている俳優によって演奏されるスタイルが伝統的である。
3部構成になっているが、それぞれは1分ほどの曲が7曲組み合わされている。また、同時に演奏される楽器の数が絞り込まれており対位法的な処理が目立つため、緊張感の高い音楽が展開されるが、乾いたユーモアを感じさせる表現が全編を通して感じられ、シニカルな雰囲気を漂わせている。あらゆる意味で19世紀的な要素が排除され、結果として20世紀音楽としてのアイデンティティを強く感じさせる作品になっている。
- 年(代): 作曲:1912年
- 原題: Pierrot Lunaire, Op. 21
- 人名: Arnold Schonberg(1874-1951)
- 2001/12/10更新
- 2001/12/09登録
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