フネヲタテル
船を建てる
鈴木志保・著、全6巻。
擬人化されたアシカたちが主人公の、基本的に1話完結のショートストーリィ。
主に煙草とコーヒーという2匹のアシカを中心に展開してゆきます。
ストーリィ全編を通して終末的な物哀しい雰囲気が漂っているけれど、それを肯定するような、受け容れて生きてゆくような、そんな姿勢を見せて日々を送る彼らの生活に引き込まれてゆきます。
画も美しい曲線と素晴らしい構成でとても魅力的です。
これはわたしのとてもすきな作品で、また、これを知ることにより自分の中の嗜好などの繋がりを感じ、考えるようになった、とても大切な作品です。
簡単にいってしまえば著者と同じものがすきであったりとか、著者のすきな作家を知り、その作家の作品を読むに至り、それをきっかけに自分の読書の幅が拡がったりとか、そういうことなのですが、それまでわたしは作品は作品として単体として、といった見方しか(せいぜいその作品の作家繋がりで拡げて見ていくことしか)していなかったのですが、この作品をきっかけに、なぜ自分がそれに惹かれたのかとか、その惹かれたものをつくったひとの惹かれたものをまた辿っていくとか、そういうことを考えたりやっていったりするようになったのです。
(こういうのって関心空間っぽくないですか!)
こういうことは自分を知る上で大切なことだと思うので、そういうことを意識するようになったという意味でも、この作品はわたしにとってとても重要な存在なのです。
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