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何度でも食べたいあんこの本

あんこの本

  • あんこの本の画像

2000年に開眼して以来、
「あんこを知る旅」に出た著者による本。

「亀末廣」、「出町ふたば」など、京都を中心に
全国39の店に取材している。
茶席菓子を作っているような上生菓子屋から、
親しみやすい町の餅菓子屋まで。

また、和菓子屋以外の「あんこ関係者」にも話を聞いている。
小豆を扱う雑穀卸問屋、砂糖屋、製あん所、
あんパンをつくるパン屋、小倉そばがきを出している
東京の蕎麦屋「松翁」の店主など。

和菓子を掲載したカラー写真が多いので、
本をぱらぱらとめくっている分には、
一種のヴィジュアルブックとして楽しめる(リンク先参照)。
すぐさま和菓子を買いに走っていきたくなる。

しかし、それだけではなく、本文も見逃すことができない。
パティシエやショコラティエがもてはやされ、
メディアに出てくる機会の多い洋菓子屋にくらべて、
(末富の主人あたりを除き)表に出てくることの少ない
和菓子屋が語っていることが面白い。

たとえば、東京・泉岳寺の餅菓子屋「松島屋」の三代目、
文野弘さんはこう言う。

「上生菓子屋さんみたいに、皮をやぶかないように、
豆を踊らせないように、っていう煮方もあるじゃない。
でも、うちは、そういうんじゃないわけ。大福のつぶしあんなんて、
もうガンッガンに煮ちゃっていいわけ。ガンッガン煮ちゃって、
豆が割れようが何しようが、とにかく旨みを出しますよ、っていう。
見てくれ悪いがなんだろうが、食べて、もう最っ高にうまいんだ、
っていうものを作りたいのよ。
 (中略)
うちって、駄餅屋みたいなもんなの。近所の子が小銭持って
『だんご!』って買ってくような、そういうお菓子屋さんでありたいわけよ。
偉くなろうったって偉くなれないんだけどさ、そういう身近なお菓子屋さんで
いたいの、ずっと。」

ただし、やや「自分語り」風な導入部が気になる。有名人ではない(少なくとも
自分は知らない)ので、そこはもっとさっぱりしていてよかったかも。
好き好きだけど。

とはいえ、「あんこ」というと「つぶあん派か、こしあん派か」という話しか出ないことに
飽き飽きしている向きにはおすすめしたい本です(「つぶ」か「こし」かって
血液型性格診断と同じくらい不毛な話だと思うんだけど、少数派か?)。



発売元は京阪神エルマガジン社。

http://www.lmaga.jp/magazine/shoseki/...

あんこの本

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投稿者:
桃カステラ
詳細情報
  • 人名: 姜尚美(元Lマガ編集)
  • 年(代): 2010年
  • 価格: 1,680円(税込)
  • B5変形判
  • 2010/03/13更新
  • 2010/03/13登録
  • 3871クリック

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