せかいのみんげい
世界の民芸
以前、長野松本の宿「まるも」に宿泊した時に本棚で見かけた本に
「世界の民芸」がありました。
浜田庄司、芹沢圭介、外村吉之介といったそうそうたる民芸運動のメンバーが
100点あまりの海外民芸の収集品を1つ1つ写真と文章で紹介するものです。
その中で表紙にもなっている馬乗り人形 (インド)が気になっていました。
Flickrにアップしていた日付を見ると4年前になります。
最近また気になっていて、検索してみると京都の書店に在庫があるということで早速注文を。
本日、久々にこの「馬乗り人形」と再開することができました。
オブジェは勿論、その外村吉之介氏の文章も素晴らしい。
記念に引用します。
「馬乗り人形(インド)」
インドのものには、どんなものにも思いがこもっていて、見る者をはなさいものだが、この馬乗り人形もその一つである。
人と馬との釣り合いは全く破れているし、人には手も足もないのである。人の目も馬の目もやたらに大きく、これも不釣合いである。
しかしこの不釣合いは、計画したデフォルメや趣味の思いつきのものではない。
人の体は、木いっぱいにあるだけの仕事をしたので、これより大きくならなかったのだ。
それがこもって、小さな体に馬に乗る大きさを出しているのである。大きさは寸法でなくてこもりである。不釣合に小さく、三角の胴体をした人間が、手も足もなくて馬を乗りまわしている大きさは、不思議な魅力である。
馬も美しい。ことに目がやさしく美しい。世界中に馬の彫刻や絵画や玩具は無数にあるが、目をこんなに大きく、やさしく、美しく現したものを私は知らない。それは馬のやさしさを現したというよりも、人が馬を思うやさしさを現したものなのである。馬は人を得てうれしさにあふれているようである。
所蔵 熊本国際民芸館
高さ 15.6センチ
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