日本画の新しい表現の模索
生誕120年 小野竹喬展
竹橋の東京国立近代美術館に小野竹喬の生涯の作品を見た。
日本画とは何なのだろう。洋画との違いは何なのか、と考える。
それは画家が当然、深く考え悩み、岩絵具での表現の限界を感じ
ヨーロッパに渡る。そんな作家の歩みが見える。
展覧会の概要は次のように記されている――
小野竹喬(おの ちっきょう 1889-1979)は、
1918(大正7)年に京都で設立された国画創作協会のメンバーの一人として、
日本画の新しい表現を模索したことで知られます。
他方、後年には、温雅な色彩と簡潔なかたちを特徴とする画風を打ち立て、
「風景の中にある香りのようなもの」(画家のことば)を画面にとらえようと、
さりげない自然の表情に眼を向け続けました。
水が水色でなく、空が空色ではない、という当たり前のことが
いくつかの作品の前で感じられた。
時としてモネの睡蓮の池の色であり、茜色は竹喬独特の色に感じられた。
画家が80歳を越えてからの「奥の細道句抄絵」シリーズ全10点が
一室に揃って見られるたのも楽しかった。
ポスターにもなっている「田一枚植えて立ち去る柳かな」をはじめ
最上川が日本海に注ぐ「暑き日を海にいれたり最上川」の
シンプルな中に溢れる俳画味とでもいう、描く楽しさが見るものにも伝わる。
大変な混雑ではないが、ここも金曜日の夜の展観がサイコー。
追記:
忘れていましたが、「奥の細道句抄絵」シリーズの展示のケースに
竹喬自筆の「句」の短冊が収められています。
良い字です。惚れ惚れとしました。こんな字が書いてみたい。
(絵の画布、とはいわないのかな、の裏に張られていた短冊だそうです)
- 2010/03/16更新
- 2010/03/16登録
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