The Last Love song on this Little Planet.
最終兵器彼女
重複してるのは、判ってます。かなり今さらな気がするのも承知の上。
だから、自分なりの切り口で。けっして地上波放映記念ではないのです。
最近になって、あるひとから全巻一気に貰ったので読んでみました。
...う。
この読後のげんなりした感じは、新井素子「おしまいの日」以来かも。
後味が悪い、と云うかやりきれない、「なんでこうなっちゃったかなあ」、そんな感じの。
ついでに、云うと。なんで零れるかなぁ...涙?
あ、そうか。
ただ自分で、自分たちでありたいと思ったことの代償は、
あまりにも大きくて。
でも、ちせが、最終兵器が存在しないだけで現状はやはり張り詰めきったゴムのようなモノだと云うのは変わらないんじゃないだろうか。誰かが引き金を引いてくれるのを待っている、言い換えれば全ての意志がこの星の形態形成場に対して潜在的にその方向への働きかけを行っているような。そんなものを見いだせてしまうのはつまり何処かで自分がそう願っていると云うことなのだろうな。
※地上波での放映も終了してしまいました。あのラスト、原作よりさらに救いがないと感じたのですが...一瞬映ったあるカットの所為で。
と、重たいのはこの辺でおいといて、よりSF莫迦的な眼で観てみよう。
モチーフ一つ一つは割合手垢の付いたものではあるんだよね。成長する兵器であるとか、そう云ったものは。色々な形のそれは以前からあるし、最終的には物理法則すら超越すると云えば最近だと「シリウスの痕」のハイドロフォビアシステムとか、そう云う例もある。それから何か別のものと入れ替わって行く感触の描写も巧みだなと思ったのだけど、これもまたいろいろあるし、末尾のエピソードなんかはどうしたってエヴァ辺りを思い出してしまう。世界の凡てを殺すことで取り込゙、してみると鬼子母神でもある訳か、創世神話の鏡像反転、秕なる太母。結末の向うに茫漠と広がる贖罪の旅路は果てしなく、孤独で、そこに生きてあることは赦しなのか罰なのか。あー、「緑幻想」とかも思い出しました。
ちゅうか、最終兵器の正体が気になって仕方ないんです。生体ではないが細胞のようなもの、生体に癒着し侵食しながら宿主の意識まで書き換えるような存在...それでありながらもそれは人類そのもののようで、一体これはどういうモノなのだろうと。
妄想ついでにもう一つ。同人誌とか探せば確実に誰かが書いてると思うのだけど、最終兵器ってちせ一人だけじゃないんじゃないだろうか、と。きっとよその国でも「それ」は発生していて、多分「最終兵器」同士の戦闘もあったんじゃないだろうかと。描かれない部分をつい深読みしてしまうのはまあ悪い癖で、それゆえやめられないんですが如何せん筆力も画力も欠如してるもんで、思ったように形にならないので仮定することぐらいしか。
そう云えば一回サンデーGXに読み切り載りましたよね?おそらく同じ世界の話、アレもいずれは何かに収録されるんでしょうか...→サンデーGXに別冊付録が付いたので購入。想像を超えて救いようのない話でした...。
で、もう一つ。所詮男なんてロクなモンじゃないんです。弱いくせに勝手に「守る!」とか宣言して飛び出して行って、ひとりで勝手に納得して死んで。ああもうとにかくオトコ共のバカっぷりに乾杯したい気分。やっぱしオンナって強ぇわ...。ただそう云う描写全てが辛いもん喰ってる途中に不用意に飲んでしまった水みたいに残酷な部分をより残酷に見せつけるんですが、コレはしてやられました。
あ、そうそう。これをノベライズしてくれないかなあ。できればちせ視点で、語られなかった部分含みで。個人的には新井素子のそれが読みたい。異様にはまる気がするんですが...喋り方とか、読んでてそう思ったもので。
※TV版のOp/Edは珍Dで出ちゃってるんですね。汚点です。
─DATA─
1巻:ISBN4-09-185681-0 505円+税
2巻:ISBN4-09-185682-9 505円+税
3巻:ISBN4-09-185683-7 505円+税
4巻:ISBN4-09-185684-5 505円+税
5巻:ISBN4-09-185685-3 505円+税
6巻:ISBN4-09-185686-1 571円+税
7巻:ISBN4-09-185687-X 648円+税
─読─
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