銀行の振込専用支店の名前
インターネット通販を利用しようとして調べ回っていたら、代金の振込先に三菱東京UFJ銀行の「うみかぜ支店」の口座を指定している店を見つけた。
銀行の支店というのは、「神田」とか「日本橋」とか、実在感にあふれた名前のことがほとんどで、「うみかぜ」なんていうつかみどころのない名を持つ支店は、一体どこにあるのだろうと思って調べてみた。
すると、所在地は「大手町1-1-1」。「うみ」は、確かに江戸時代くらいにはこのあたりにあったろう。「かぜ」はビルから吹き下ろしてくるだろう。なるほど適切な名付けと言える。
と、恒例のテキトーなウソをついたところで本当のところを言うと、このうみかぜ支店、振込専用の(したがって窓口業務を行わない)「為替集中店」と呼ばれる特殊な店舗らしい。
三菱東京UFJ銀行の「為替集中店」のリストはこちら(73ページ参照)である。
「東京為替集中店」「大阪為替集中店」「振込第一~第四支店」などという硬派な名称の支店もあるが、<空と星>の「あけぼの支店」「ふうげつ支店」「めいげつ支店」「せいうん支店」「なつぐも支店」「みかづき支店」、<自然・季節>の「きよなみ支店」「しおさい支店」「そうげん支店」「すずかぜ支店」「しらゆき支店」「はつはる支店」「あさぎり支店」、<樹木・花>の「いちょう支店」「くすのき支店」「ゆうがお支店」など、なかなか風流。
それにしても「そうげん支店」。大草原にぽつりと佇む情景が…。【画像はイメージです】
そして、41の店舗が、東京(千代田区大手町1-1-1)・名古屋(名古屋市中区錦3-21-24)・大阪(大阪市中央区伏見町3-5-6)というわずか3か所に所在しているのもすごい。
で、やっぱり他の銀行にもあるんだろうな、と思って調べてみると、みずほ銀行では「振込/口座振替専用支店」と呼ばれていた(リストはこちら)。十まである「第×集中支店」というハードボイルドな名前も目を引く(なぜか「第一」だけ「集中第一支店」)が、 その他は、「シラカバ支店」「ハナミズキ支店」 「サツキ支店」 「ポプラ支店」 「サザンカ支店」と樹木攻めである。カタカナなのがミソだろうか。それにしても、「ポプラ支店に振り込んでください」なんて言われたら、何の冗談か、と思ってしまうのではないか。
三井住友銀行の用語は、「被振込専用支店」である(リストはこちら)。
こちらは、基本的にはファンシーな花攻め。だが、時折繰り出される「ウェブサイト」「ドットコム」「ベイサイド」「ヒルトップ」という横文字が油断ならない。お店をやってる人は、口座をドットコム支店に開いてはどうか。そのこころは。どっと混んで商売繁盛でしょう。うまい!←不安に負けた そのほか、「首都圏支店」「中央支店」というのもつかみどころがなくて素敵だ。名前をどう付けても自由なんだったら、いっそよりユニヴァーサルに、「火星支店」や「M78星雲支店」、「イスカンダル支店」などはどうだろうか。
それ以外にも、シティバンクの「ヤマブキ支店」、横浜銀行の「かもめ支店」、北洋銀行の「はまなす支店」などが見つかった。
面白い支店名を見つけた方は、「こんな支店見つけました」係まで。
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