コート・ダ・ジュールの雨
村上龍の『ニューヨーク・シティ・マラソン』のなかの一編。
コンコルドのコクピットから地球を見た男の話。
氏の短編のなかで私が最も好きな作品のひとつである。
(引用)
だが、通貨や相場がとるに足らない幻だと頭で理解するのと、
そのことを実際に目で確かめるのとでは大きな隔りがある。
地球は夜と昼を交互に移動させながら、
ホワイトミンクよりも美しい雲に被われて、
青く輝いていた。
神はこうやって地球を見ておられたのだ、と私は思った。
*『村上龍自選小説集3』(1997年・集英社)に収録。
- 2002/11/21登録
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