エンリコ・ピエラヌンツィ
Enrico Pieranunzi
ヨーロッパのジャズ・コンテンポラリー音楽シーンでは既に定評を得ているイタリアのピアニスト。1996年には日本でもアルバムが発売されたので、ご存じの方も多少はいるのでは?
一般的にエヴァンス派という括り方をされてしまうピアニストとして紹介されることが多いが、直接的な影響はほどんど確認できない。強いて言うなら、トリオで演奏するときに緊密なインタープレイを重視することと、絶妙なハーモナイズを施すことくらい。(でもこの程度でエヴァンス派というなら、今ではどのピアニストもエヴァンスの影響下にあると言えるだろう。)
いかにもイタリア人らしい美しいタッチと、充分にスペースを与えて演奏される旋律の伸びやかさはこの人の大きな個性である。また、アメリカのピアニストたちとは明らかに異なったタイム感覚を持ち合わせており、独特のグルーヴを表現できる数少ない演奏家である。これらの特徴を見ると、チェット・ベイカーが彼を好んで共演したのもよく理解できる。作曲家としても優秀で、美しい旋律とヨーロッパの音楽家らしくよく練り上げられたコンセンプトを持った作品を発表している。
アメリカのピアニストばかりが頻繁に紹介される日本において、彼のような個性を持ったピアニストはとても新鮮にみえる。一部の熱心なジャズ・マニアが輸入版をあさってすいぶん前から熱心に彼の演奏を聴き込んでいたというのも納得できる。
- 2001/12/10更新
- 2001/12/10登録
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