シュマリ
シュマリ
巨匠、手塚治虫の1970年代中頃の作品。
開拓時代の北海道を舞台に、アイヌの生活や文化を浸食する倭人(シャモ)たちをと闘うシュマリを描いた男くさい物語。シュマリも倭人なんだけど、自然に感謝し暮らすアイヌの文化をリスペクトし、彼らの行き方を愛した。
というプロットの中で、過酷で壮絶な開拓時代を描いている作品なんだけど、北海道出身だけにかなり感情移入して読みました。
僕が小学校のころは、開拓のディープなところまでは教わらなかったけど、きっとこの作品が伝える様に、かなりの血が流されて今があるに違いないなぁとしみじみ感じました。
別に北海道の開拓に限ったことじゃないけど、一昔前まではこうした厳しい世界だったわけで、命の心配をしなくても活きていけるような世の中に生まれて、よかったと言えばいいものか、、いろいろ考えさせられました。
北海道って今ではすっかり当たり前に日本の一地方みたいな感じだけど、時々北海道に帰って、温泉なんかに行ってゆっくりしてみると、山や谷、川といった地形や木々の一本にまでアイヌの自然へのまなざしを感じる気がする。そして、北海道の地名のほとんどはアイヌ語だけど、その響きの美しさに、いつも感激したりもする。
こういうコンテクストを忘れないためにも、この作品を熱く一読する価値はあると思いますデス。
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