アントニー・バージェス
世間的には「時計仕掛けのオレンジ」作者として圧倒的に有名な人。それ以外にも無数の小説や評論を書いている。かわいい「どこまでいけばお茶の時間」から「ビアドのローマの女たち」「アバアバ」など、サンリオSF文庫で出ていたものは傑作ぞろい。絶版なのが惜しまれる。
また評論の分野でも、ジェイムズ・ジョイスを語らせたらこの人は最高。ミュージシャンでもあったため、ジョイスの文章の音楽的な要素についてとても鋭敏だし、音と字面のからみあいについても分析が見事。以下のURLの本では、ジョイス『ユリシーズ』冒頭部を普通小説風に翻訳して、ジョイスの書き方のどこに特徴があるかを浮かび上がらせるというなかなか笑える試みをやってくれる。
http://cruel.org/books/joysprick/...
- 2002/12/03更新
- 2002/12/02登録
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最新コメント5件
2002/12/03
山形浩生 うっ、うっ、ジャリの『超男性』を知っている! 女子高生のくせに生意気な、もといたのもしいなあ。ちなみに、まったく無関係ではない、かもしれない。あと純粋に絵本の範疇にいれるべきかは迷うけれど、エルンスト「百頭女」「慈善週間」「カルメル修道会」(みんな河出文庫)あたりもどうぞ。
2002/12/04
Rume エルンストの百頭女はこないだ初版本を見せてもらいましたが、25×25ぐらいの正方形の本で思っていたより小さかったです。杉浦茂やパラパラ漫画のノリに近いかも。
2002/12/05
eintopf 「時計仕掛けのオレンジ」は、彼と彼の奥さんの体験談を基にして書かれたものだとか、デズモンド・モリスの回顧録の中に出てきて、もう目が点になりましたね。SFじゃなかったんだねえ。
山形浩生 あの夫婦が襲撃されて強姦されるところですね。そしてそれでもあのアレックスたちの「自由」を擁護できた/しなければならなかったのが、バージェスのすごさではある。
2003/04/19
山形浩生 はい、それはバージェスです。でも、あまりおもしろくなかった。バージェスは社会政治批評家としては三流で、その三流ぶりが強くですぎてます。
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