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戦後日本の合唱音楽のスタンダード?そんな

心の四季・合唱組曲:高田三郎

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この日本戦後の合唱曲を代表する高田三郎の名曲(1967)は、いま現在もなおスタンダードなのでしょうか? 1970年代の高校合唱部にとり、同氏の『水のいのち』とともに、いわば“愛唱歌”でした(特に第1曲目の「風が」)。そういえば映画『うた魂♪』(2008)で、夏帆が属す女子高合唱部が歌います。『水のいのち』の、「何故 さかのぼれないか/何故 低い方へゆくほかはないか」、のレシタティーヴォで始まる「川」(詩・高野喜久雄 第3曲)を。そして対・ヤンキー高校男子は、尾崎豊・「15の夜」で勝負を賭けてくるのでした。
1970年秋、関西南部の県立S高等学校合唱部が、定期演奏会でこの『心の四季』とフォーレ・『レクイエム』を。そしてピアノ伴奏が私。40年ぶりにCDで聴き直し、歌の細部の記憶と指の感触が蘇ってきます。
閑話休題。曲全体はドイツ・ロマン主義の作曲様式(とくにシューベルト)に基礎を置く。詩はすべて、昨今も映画『空気人形』で話題に上った吉野弘。平易なのに象徴性に富む素晴らしい日本語です。
1.「風が」
*●桜を散らす風が吹く。葡萄の丸い頬をみがく光の夏。秋を透き通らせる雨。うすいレースの糸をぬかれて。雪が真白に包み、汚れを包もうとまた雪が。人、そして私は、見えない時間にみがかれている。
2.「みずすまし」
●みずすましは一滴の水銀のよう。浮いてはもぐる、それは暗示的なこと。水の阻みに耐え、生きる力をさりげなく、水の面(おもて)にしたためる。
3.「流れ」
●岩がしぶきをあげていた。青い流れを噛み、魚がするどく遡る。魚は岩をいやしめず、岩は魚をおとしめず。卑屈なものたちを川下に押し流す。
4.「山が」
●人の心をとりこにする、山が遠くから。身体ごと、とりこになる。
5.「愛そして風」 6.「雪の日に」 7.「真昼の星」
*詩の一部を散文にパラフレーズしました。
1.「風が」。下記リンクの一文にあるように、この曲を愛唱歌にしている合唱団は多いかも? 3.「流れ」。シューベルトが現代に蘇ったような曲。川の急速な流れをピアノのアルペッジョで紡いでゆく。指が縺れそうになるのを制御しようとする腕の感覚を思い出す。5.「愛そして風」が、「風が」の反歌になっていることに、いまごろ気づく。6.「雪の日に」、の積雪を表すピアノの急速な六連符が延々と続くので、楽譜を眼で追うのが大変だったことが、つい先日のことのように蘇ってきます。
本CDでは、二団体による『心の四季』の聴き比べがお楽しみ。
http://www.asaho.com/jpn/bkno/1999/...

心の四季・合唱組曲:高田三郎

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anoano
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  • アーティスト: 合唱, 日本アカデミー合唱団, 大久保混声合唱団,
  • レーベル: 日本伝統文化振興財団
  • 発売日: 2006-03-31
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  • 2010/05/26登録
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コメント (2)

2010/05/26

anoano そうですか。日本の合唱の世界ではすでに古典なんでしょうね。高田さんの合唱曲は、中高校生が演奏できることが念頭にあるようです。ですからピアノ・パートも「ソナチネ・アルバム」程度の難易度です。といっても音楽的には高度なもの。書きながら思ったのですが、私たちが演ったときは、作曲されてまだ3年しか経てなかったのですね。何を演奏するか、部員たちで議論したことを懐かしく思い出します。

2010/05/27

anoano たしかに重い感じはあったでしょうね。合唱の声が大きな一つのグロスとして聴こえてきますから。覚えているのは、「雪の日」で合唱とズレて、「anoano君、走んないで!!」と叫んでいた指揮の部長女子の声(笑、、。どうでしょ?翌年の合唱コンクール(高校の部)の課題曲が、三宅榛名の曲で、12音技法も交えた難解なもの。70年代初頭は世相も急進的で、その反映だと思います。「コンクールは選別のシステムだから出るのは反対」、なんて議論を部員間でやっていましたね。顧問教師もノータッチ。下手なこと言ったら大変でしたもん(笑、、。

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