Croquet
1970 年代に、今の OS が持っているほとんどの機能、いや、見方によってはそれ以上を備えたコンピュータ環境、Smalltalk(スモールトーク)を作ってしまったアラン・ケイが、30 年経った今ならどんなコンピュータ環境を作るのだろう…。そのひとつの答えが Croquet(クロッケー)です。Mac、Win、Linux で動作します。ってキーワードに登録しろよ>われ(^_^;)。
…ということで、キーワードにも登録しておきます。見る人、それぞれのレベルで楽しめる、現在アラン・ケイらが手がける試作コンピュータ環境のプレα版は、末尾の URL から誰でも入手&試用できます。動くか動かんかわからん 90Mb ものファイルをダウンロードしている暇はないっ!(Mac、Linux ユーザーは要注意。動かすにはこのアーカイブ以外にファイルが必要です)という向きには、疑似体験ができる QuickTime ムービーを用意しましたのでこちらをどうぞ。
http://squab.no-ip.com:8000/swiki/...
▼導入編 3Dゲームの延長でコンピュータ操作を…
クロッケーが無事起動すると(http://squab.no-ip.com:8080/wiki/478これが大変なんだが…<ぉぃ!)、3次元空間が目前に広がります。ついたてのように林立するパネルは、いってみればウインドウの3D版で、その中に、別の空間を用意したり、従来のデスクトップを用意したり、ムービーやファイル内容をそのまま表示する従来のウインドウ的に使ったり、アプリケーションを割り当てたりもできます。もちろんドラッグ操作で大きさ、位置などは自由に変えられます。空間に通じるウインドウをくぐると(クロッケーのボールになって“ゲート”を“くぐる”感覚ですね)身の回りの様子は一変、そこは火星であったり、論文発表会場だったり、森の中だったり、迷路の中だったり、ルータの中(ゎ)だったりします。ディスプレイ装置やポインティングデバイスは要改良ですが、ヘッドマウントディスプレイでジェスチャー認識装置なんかがあったりすると、気分はもう“記憶屋ジョニー”(『JM』)の世界!
▼体験編 動物たちと遊ぼう
3次元空間にあるオブジェクトには自由にスクリプトを割り当てることができます。例えば、空間に置いたウサギさんにマウスポインタを合わせると首をくるりと一回転…なんてのは、短い一行のスクリプトをウサギに割り当てるだけ。ハイパーカード感覚でどんなものでも制御できてしまう。AppleScript で言うところの“あらゆるものがスクリプタブル”な世界…。それが多機能で便利だけど自分にはどうにもならない既製品を使うしかないビル・ゲイツ的世界とは一線を画す、アラン・ケイが30年前から構想し常に目指し続けている“真にパーソナルな”コンピュータの世界なのです。ワードもエクセルもないけどね(笑)。
▼仕組編 動的バインドと均質で可塑的な環境
スモールトークの世界は、画面に見える物はもちろん、抽象的なものも含めて、あらゆるものがオブジェクトという小さな部品(それ自体が小さなコンピュータのような機能を持つ)を組み合わせでできています。それらが互いに通信しあいながら協働し、システム全体が動作しているのです。そう、それはしばしば生命体の持つ柔軟さに例えられます。まるでピラミッドのように巨大でがっちりと組まれた今のコンピュータのソフトウエアは、底辺の石を取り替えるだけで大騒ぎになりかねません。けれど、オブジェクトたちのつながりは必要に応じた刹那的なものでもあるので、より新しい機能を持ったオブジェクトを作ることができたら、必要な箇所だけそれを古い物と置き換えることが簡単にできます。そしてクロッケーではオブジェクトもそれら同士のつながり方もすべてプログラミング言語としてのスモールトークで記述されています。ウサギさんから OpenGL まで、我々は同じ感覚でオブジェクトたちと接し、必要ならそれらを改変し、いくつかを組み合わせて新しいオブジェクトを空間に呼び出したり、必要とされる機能を与えることができるのです。分かる人には分かる“モエる”世界…。そのとき貴方の目にクロッケーはきっと当初とは別のものに見えてくるでしょう(笑)。
準公式ページ
http://minnow.cc.gatech.edu/squeak/...
つながりキーワード (3)
smalltalk
- (退屈男)
オブジェクト指向の勉強になりそうなので。これを勉強すればなかなかディープな世界が見えてきそう。
コンピュータ革命なんぞまだ起こっちゃいない!
- (sumim)
一昨年秋、ポリテック大学で行なわれたアラン・ケイの講演映像。ビル・ゲイツ的世界(あるいはスティーブ・ジョブス的とも(^_^;))を脱してダイナブック的世界のエンドユーザー...
HyperCard
- (あに)
人々に表現手段を与えてくれたツール。






コンピュータ革命なん...
Opera 9.6

