カンパネルラ
Campanella-機械仕掛けの少年の魔法の角笛
.
・・・・・・・・
<月の夜に天駆けってはならない>
いつかふたりして図書室で読んだ、
魔術の書にはそう書いてあった。
・・・・・・・・
初期の鴨沢祐仁が『銀河鉄道の夜』を題材に描いた、神経質そうで緻密な絵の一連の作品群を思わせるな、と手に取った。
人形のように無表情な少年達は機械仕掛け。
月の魔法が掛かったお話し。
・・・・・・・・
いつも惹かれる、硬質な結晶に似た世界。
少年。
ぎこちない頑なさと宇宙を見透かす透明。
幾つもの小さな抽斗に丁寧に仕舞い込まれた夢。
時に昆虫、時に水晶、時に時計、ハーモニカ。
壊れたロボットの心臓部分だったり
拾った鴉の羽根だったり
体温計から取り出した水銀だったり。
ひとつひとつが眠っていたかと思えば
起き出しては宇宙の不思議を語る。
ボクタチ・ノ・ナカ・ニ・イル、
エイエン・ノ・ショウネン。
そして探すんだ、同じ翼を分け合う共犯者を。
「ねぇ、君は夜が好き?」
「ねぇ、君は蝙蝠が好き?」
ねぇ、君は何処に居るのさ?
だけど僕は何も訊かない。
代わりに硝子玉を覗き込む。
君はいつも其所でそんな風に微笑んでいるんだね....
僕のカンパネルラ。
ボク・ノ・ナカ・ニ・イル、
エイエン・ノ・ボク・ノ・トモダチ。
・・・・・・・・
そんな事を思ってみたりした。
↓七戸優氏。
「Campanella-機械仕掛けの少年の魔法の角笛」を検索
このキーワードを共有する
-
トラックバック(0)









