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高橋源一郎 「悪」と戦う

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一気読みした後、しばらく放心してしまった。
なんというスケールの小説。

高橋源一郎 「悪」と戦う

内田樹が「疾走する文体」と評していた通り、冒頭から繰り出される言葉のリズムに引き込まれ、ものがたりの世界に連れて行かれる。ランちゃんとキイちゃん兄弟の無垢な感性。親と子が紡ぐものがたり。パラレルワールド。

高橋源一郎が「小説」にこだわる理由がわかりました。
小説でなければ出来ないこと。小説でなければ、ぼくはいまこのように放心することもなかったでしょう。高橋さんは、自身が小説を読む理由をこう述べています。

高橋源一郎twitterより
ーーーーーーーーーーーーー
小説の、というか、芸術の「論理」は、「地上の論理」ではないはずだ、ということです。仮に、それが商品として流通していようと小説を読む。そこに「わからない」なにかがある。そこには、ゴルゴダの丘に登ったクレージーな男がやったことと同じなにかがあります。地上に生き、そこで死んでゆくはずのにぼくたちにとって理解できないなにかが。だからこそ、ぼくたちは、懲りずに明日もまた小説を読むのです。
ーーーーーーーーーーーーー

本書には、とてもたくさんの「わからない」なにかがありました。そして、それは抱きしめたくなるほど大切ななにか、のような気がするのです。そういう小説には滅多に出会えません。

『さようならギャングたち』以降の作品はあまり興味を持って読めなかった(前衛小説家というイメージだった)のが、ここ最近の高橋さん、ツイッターでのつぶやきでもそうなんだけど、なんというか、溢れている。まるで馬鹿なほど、溢れている。そしてぼくは、まさにそこに共鳴するんです。まさに、いま、同じような経験をし、(たぶん)同じような気持ちを体験しているから。子どもの可愛さを、可能性を、肌で感じるから。この人の発することばに、共鳴するんです。


マホちゃんが最後に言った台詞にガーンとなりました。
ぼくたち夫婦にとって、それはとても大事なことでしたから。
ああ、これはたましいのものがたりだったんですね。


隣でくーくー寝ている息子を抱きしめたい気持ちになりました。

高橋源一郎 「悪」と戦う

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山ちゃま画像 投稿者:
山ちゃま
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  • 著者: 高橋 源一郎
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  • 2010/06/07更新
  • 2010/06/07登録
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初めてのキーワードは大好きな高橋源一郎さんの「さようなら、ギャングたち」です。 いつまでも本棚に置いておきたい一冊。

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