ユキオカコウボウ オイルカートリッジ
雪丘工房オイルカートリッジ(単芯)
これは雪丘工房のオイルカートリッジで、単芯仕様のオリジナルモデル。UCO製などの伸縮型キャンドルランタンに装着し、オイルランプ化する製品だ。巧妙な芯調整機構を備え、優れた実用性を発揮する。
改めて単芯モデルを入手したのには訳がある。ツインタイプが、明るさという重要な要素を追求した意欲的な設計なのは間違いないが、こと洗練度については、単芯モデルの方に軍配が上がる。
「オリジナルの、すなわち最初のモデルには、その製品の本質が最も色濃く表われる」とは誰の言葉だったか忘れたが、単芯のオイルカートリッジもまた然りだ。シンプルな構造故に、ツインタイプに見受けられるナーバスな側面が全くなく、非常に扱いやすい。
また運転時間の長さも大きな特長だ。芯を3ミリほど出し炎を大きくした状態で、12時間ほど連続運転できた。これは今時分の季節なら、薄暗くなってから夜が明けてもなお点灯し続けるということだ。別の言い方をすれば、寝る前に消灯するなら、燃料満タンで少なくとも2晩はしのげる。もう少し芯を短く抑えれば、運転時間は更に延びる。
一方欠点を挙げると、やはり明るさだろうか。無論、キャンドルランタン自体がそもそも明るくないのだから、それを理解していればこれで十分なのだが、一度ツインタイプを使ってしまうと、少々不満を感じる。明るさを増すため、雪丘工房は多芯化という道を選択した(ツインタイプ)のだが、この単芯モデルの設計を踏襲しつつ、芯径を太くする選択肢もあるのではと思う。今後に期待したい。
さて少し話が脱線するが、この種の伸縮式キャンドルランタン、あるいはそれをオイルランプ化したものを、テーブル上に直接置いている写真をよく見かける。しかし正直なところ、それはやめた方がいい。伸縮型のキャンドルランタンは設置面積が小さいため、安定性に欠け容易に転倒してしまうからだ。また照射角度が低すぎ、手や物の影が邪魔になるばかりで快適とは言い難い。
従ってこの種のランタンは、ある程度の高さに吊るすことが原則だ。傘状のリフレクタも併用したい。食事用のテーブルライトとして使う場合は、あまり高く遠くに吊るしても暗くて役に立たないため、30センチほど離れた位置、あるいはテーブルの向こう側で、テーブル面から15センチから20センチほどの高さに吊るすと具合が良い。調理時には、これに鍋とストーブの高さを加える。さらに贅沢を許せるなら、間隔を空けて2灯吊るせば影が消えるのでもっと快適になる。低すぎない範囲で、できるだけ低く近くに吊るす、これが大事なところだろう。
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