サンガツハフカキクレナイノフチヲ
三月は深き紅の淵を
本というものには、たいがい一定したリズムがあるものだと思います。
読者はそのリズムに乗って、小説を読み進めて行くもの。
しかし、この本には一定したリズムというものはありません。
この本は4部構成で、1部ごとに本をめぐる1つの話が展開されています。
4つの話がそれぞれのリズムを持っていて、そのばらばらのリズムがつながって不思議な物語を作り出しているようです。
リズムが一定していないのは気持ちが悪いはずなのに、いつの間にかページがどんどん進んでいる、やめられない、という感じ。
物語を通して常に緊張感や不可思議な感じがつきまとう、奇妙で、魅力的な本です。
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