2010年全国劇場公開「人間は死なない」と断言した男と、「死なない家」に住む人たちの生命の記録
『死なない子供たち』
大学で「荒川修作+マンドリン・ギンス展」が開催されているので、彼について知り、考える機会を得ました。
展覧会関連イベントとしてプレミアム上映された映画『死なない子供たち』は、荒川さんと、荒川さんが設計した三鷹天命反転住宅に住む人々のドキュメンタリーです。
監督の山岡信貴さんも「三鷹」の住人で、「三鷹」で生まれ育った彼の子供と、荒川さん、そして山岡さん自身に「死なない」とはどういうことか、問い続けています。
3年前、同じく荒川さんが設計した老天命反転地に行きましたが、形態や空間の魅力をアミューズメントパーク的に楽しんだだけで、その思想を全く理解していませんでした。
もちろん未だに理解できませんが、この映画はアラカワ入門にぴったりです。
「三鷹」の子供たちは、言葉ではなく建築から、身体へ荒川さんのメッセージをすんなり吸収しているように見え、これこそが、言葉で哲学することを嫌った荒川さんの理想だったのだろうと思います。
天命(人は死ぬということ)を反転する→死にあらがうということを実践し続けた荒川さんが亡くなったというニュースは、本当にショックでした。
映画の中の言葉でも、「死を悲しむのなら、なぜ死を避けようとしないのか、そんな生き方は間違っている」というようなことを言われていたのが印象的でした。
身体の感覚を研ぎ澄ませ、同じように見えて昨日とは違うもの、違う自分に気づけるようになること。
これを自分なりの「死なないための一歩」として、目標にします。
- 2010/06/12登録
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