石本正
言わずと知れた日本画壇の巨匠中の巨匠の一人。
実は僕の母の師(京都市立芸大で、彼は教鞭をとっていた。その当時、学長をしていたのは、梅原猛で「友人としては素晴らしいが、同僚としては遠慮したいというような事を言っていたらしい(笑))で、僕の芸術のルーツの源の一つとなった人でもある。
中世ロマネスクの芸術を愛し、裸婦画を最も書く、石本氏の作品には徹底して、和とも洋とも、カテゴライズされる事の無いエロスに満ちていて、今の若い連中が最新のテクノロジーをどれだけ駆使しても、足元にも及ばないエロスを80歳を過ぎても体言しつづけている。
そんな石本氏の素顔はバリアフリーという言葉がもっとも似合う人柄だ。母からの話を拝借すれば、自分よりも何十年も年下の学生たちとも同じ視点で付き合う人で、訳隔てなく、学生に接する人だったそうだ。先日、彼自身の展示会を見た後、氏と一緒にお茶を飲んだ時、母が彼の絵を絶賛すると、「そうかぁ?」と視線を外して照れていたそうで、彼であれば、相当周りから、誉められていて、何を言われても慣れていてもおかしくないのに、芸術に対する心と地位や名誉が全く、絡み合わない、「芸術の人」である。
現在の美術のメインストリームに彼の名前が挙がることは無いが、もしこれを見ているあなたが、芸術を好み、彼の絵を見たことが無いのなら、一度見ておくべきである。
以下のアドレスは彼の故郷にある、石正美術館のアドレス。
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