関心空間はミュージックのクチコミも満載!

新着

... もっとみる
ログイン | ユーザー登録(無料)

Coccoと沖縄

  • Coccoと沖縄の画像

先日(6月10日)、めざましテレビのインタビューにCoccoが出演していた。ぼくは、Coccoという歌手のことをあまり知らなかったし、曲もあまり聴いた事がなかったのだけれども、このインタビューには思わず惹き付けられた。

最近出版された自身初の小説、および新曲について。小説のほうは自伝的な内容で、思春期を迎えた小学生~中学生の頃の剥き出しの感性を描いたものだそう。そして、新曲のほうは、「イーヤ、ハーイーヤー、スイ、スイサーサー」という掛け声ではじまり、琉球國祭り太鼓が打ち鳴らされる、今までになく「沖縄」に寄ったもの。これは聴いたほうが早い →試聴。ちなみに「ニライカナイ」とは沖縄や奄美大島の各地において理想郷を意味する言葉だそうです。

Cocco / ポロメリア(幻冬舎)
Cocco / ニライカナイ(ビクターエンタテインメント )

Coccoが沖縄出身だということも何となくしか知らなかったし、今までの作品に於いては沖縄色を出してこなかったこと、しかもそれは「敢えて封印してきた」といってもよい程の思いがあったのだということを、はじめて知りました。以下、記憶を頼りにインタビューの内容を思い出しますので、異なる部分があるかもしれませんがご容赦下さい。

--------------------
沖縄に殺される。

沖縄のことを考えると、苦しくて、苦しくて
毎日のニュースを見るだけで死にそうになる。
--------------------

このように語る彼女の口調、表情からは、無垢な感性が溢れていて、ああ、この人はほんとうに生粋のアーティスト(表現者)なんだと感じました。ぼくは、このように剥き出しの感性で世界と対峙するアーティストに対して、畏敬の念を抱いています。こういう初期衝動がもたらす音楽に、ぼくは心が動かされることが多々あります。

話題は、基地問題へ。
昨年鳩山首相が明言した「最低でも県外」に、沖縄の人たちは希望を抱き、基地への反対運動がかつてないうねりに。普天間飛行場の周囲約13キロもの道を、基地に反対する人たちが手をつないで囲んだ「人間の鎖」の映像。

--------------------
沖縄の人がこんなに一緒になったことはなかった

(繰り返しますが、ぼくの記憶による引用ですので、
 言い回し等が実際と異なっていることをご容赦下さい)

歌を歌う人はみんな、夢はきっと叶う、って歌う。
けど、夢が叶ったことなんていちどもなかった。

(基地という現実を、あきらめて、受け止めて)
なんくるないさあ、って、しょうがないよ、って
明るくウタを歌ってすごすしかなかった、
おじいとおばあに、
ああ、やっと見せてあげられる、
夢が叶うこともあるんだよ、って
やっとそう伝えることが出来るんだって
--------------------

しかし、けっきょく「最低でも県外」が守られることは無かったわけです。
どのような気持ちでその現実を受け止めなければならないのか…。

それでも彼女は沖縄と向き合います。
新曲には、その強い思いが込められているのを感じます。



数年前、彼女は辺野古に現れたジュゴンに向けて「ジュゴンの見える丘」という歌を作っています。テレビでは、浜を仕切る米海兵隊キャンプ・シュワブの有刺鉄線に、メッセージを書いたリボン(詳しくはこちら)を結び付ける様子が流れていました。

1997年、辺野古の住民は「命を守る会」を立ち上げ、以来現在まで座り込みをして基地建設に反対しているそうです。このような活動に対して、これはジュゴンを隠れみのにした、環境運動家のエゴだという意見もあったようです。ジュゴンはいないのでは、という懐疑も。・・・こうなってくると話はいたちごっこ。沖縄県内でも基地に反対する人と賛成する人がいるという現実もあります。

Coccoが、「ジュゴンの見える丘」をうたったのは、2007年6月、その辺野古沖でジュゴンの姿が目撃されたというニュースが流れた直後だそうです。Coccoは「ジュゴンが帰ってきてくれた」と表現しています。Youtubeに彼女のメッセージと歌を収録した映像がアップされていました。
http://www.youtube.com/watch?...
--------------------
わたしは、何も守れなかったし、何もしてあげられなかったし、ぶち壊してきただけなのに、
それでも戻って来てくれたジュゴンに、
わたしは、一生かけて向き合っていかないといけないと思いました。
とても美しいジュゴンでした。
--------------------

この映像を、ぼくは涙なしには見ることができません。
Coccoが全身をかけて表現する、この「思い」の何万分の一かでも、ぼくたちの心の奥底の中には同じものを見ることができる「思い」が少しでも残されているのだと思います。それが、この涙のわけなんだと。

--------------------

悲しみは いらない

やさしい歌だけでいい

あなたに降り注ぐ全てが

正しい やさしいになれ -(Cocco / ジュゴンの見える丘より)

--------------------

なぜ、沖縄の人は「本土」「内地」と呼ぶのか。
なんてことはない方言だと言ってしまえばそれまでですが、そこには地理的な距離以上の、絶望的なまでの距離があるのかもしれません。ぼくは沖縄人にはなれません。でも、その意味を、同じ日本に住むぼくたちは(理解することは出来なくても、せめて)もう少し考える時間を持ちたいと思いました。そう、少なくとも普天間の問題が風化しないように。

そういえば、妻がCoccoのファンで、CDを持っていたっけ。聴いてみよう。


参考:
http://ameblo.jp/siroilindachan/...
http://blog.goo.ne.jp/she4she4/e/...
http://blog.livedoor.jp/hambari/...
http://kienunegai.blog.shinobi.jp/...
http://www.magazine9.jp/okinawa/...
http://clearpatrol.blog110.fc2.com/...
http://okinawa.mo-blog.jp/suki/2004/...

Coccoと沖縄

このページに
携帯でアクセス

2次元バーコード対応の携帯で読み取ってください

山ちゃま画像 投稿者:
山ちゃま
  • 2010/06/14更新
  • 2010/06/14登録
  • 1494クリック

このキーワードを共有する

コメント (0)

まだコメントされていません。

つながりキーワード (5)

Coccoのライブツアーを追ったドキュメンタリー。 1年以上?前ですが渋谷ライズXで観ました。 Coccoは数分前の自分の言葉をひっくり返すことも厭わず、あまりにも計...

辺野古崎で泳ぐジュゴンとCocco ヘリポート移設の海の海底調査機器の真上で 馬鹿みたいにきれいな海の上に、ジュゴンが泳ぐ姿 「LIVE EARTH」より http:...

→PV視聴 むかし、ロックは反抗の音楽でした。 何に対して反抗していたのかというと、権力や体制といった、大きなものに対する反抗だったんです。ファッションとしてのロックよ...

「沖縄タイムス」という新聞でCoccoさんが連載を持っているそうです。 Webでも読める。インターネットよありがとう〜 こっこタイム。 http://www.okina...

ノンカテゴリージュゴンがいる辺野古

  • (oyaoya(Nicola♪) )

2002年、2億円の費用を掛けてつくったばかりの米軍保養施設を壊して、V字滑走路を持つ新たな基地を造るという。沖縄辺野古での米軍再編による新基地建設に関するできごとです...

携帯でこのページにアクセス

Coccoと沖縄

2次元バーコード対応の
携帯で上の画像を読み
取るとアクセスできます

トラックバック (0)

まだトラックバックされていません。

トラックバックURL
http://www.kanshin.com/tb/keyword-2255540

キャンペーン


ロケットニュース24

未来検索 ガジェット通信
ページの先頭へ ページの先頭へ