シュリ-マン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
トロイア遺跡の発掘で有名なシュリーマン。
彼が、実は十数カ国ごを操る語学の天才でもある、ということを知り、現在英語勉強中の私にヒントがあるかと思い、色々調べてみました。
彼は、波乱万丈の若き人生の中で、商人として大成功し、巨万の富を得ました。
その後、今でいえば脂の乗った40代前半にしてビジネス界から引退。
幼き頃から父の影響で好きだった考古学の道に進みます。
ビジネス界から引退後の1860年代に、中国(清国)・東京(江戸)へと船旅でやってきます。
幕末・明治期の日本来訪記は、ラフカディオ・ハーンが有名ですが、彼は文化的な視点で当時の日本を描写しています。
シュリーマンは、商人だけあって、幕末の日本の行政や封建体制についても鋭い論評を記述しています。
今、龍馬伝で幕末が熱いですが、外部からの幕末の日本を視た視点というのはえらく新鮮ですねー。
現代の私たちは、どちらかというとシュリーマンの視点に近いはずです。
ベッド、椅子、ソファで生活し、コーヒーやパンや肉を食べる生活をしています。
ですから、テレビで日本人が作る時代劇を観るよりも、シュリーマンの描写のほうが親近感があるから不思議です。
また同時に、彼が称賛している日本美学が薄れつつある現代に対して、虚しさを覚えます。
世界一清潔好きな日本人、どんな家でも手入れされた庭や植物があること、美しい所作、物にばかり求めない豊かさがあること。
彼は清国を訪れた手記も書いていますが、日清戦争敗戦後の北京の荒廃っぷりも、見事に描写しています。
まさか、それから150年後に清国がこのように目覚ましい復活をするとは・・・。
当時の日本を取り巻く世界を知るためにも、今後の日本の行く末を考えるためにも、常に本棚に留めておきたい一冊です。
そうすれば、英語も出来そうな気がします(笑
- 商品名: シュリ-マン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
- 価格: ¥840
- 著者: ハインリッヒ・シュリ-マン
- 出版社: 講談社
- 発売日: 1998-04-10
-
詳細をみる
- 2010/06/16更新
- 2010/06/16登録
- 1347クリック
「シュリ-マン旅行記 清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))」を検索
このキーワードを共有する
-
メイン
コメント (6)
最新コメント5件
2010/06/17
色は匂へど waheiさん こんにちは、はじめまして。本のご紹介、ありがとうございます。私もぜひ読んでみたいです~。
mtm 学生時代にくりかえし読んだ 古代への情熱 も思い出してちょっと興奮しました。夏の間にぜひ読みたいです。
色は匂へど mtmさん こんにちは。考古学者としてのシュリーマンは知ってましたが、彼はその前は一流のビジネスマンでもあったのは知りませんでした。今後は私も考古学関係の本、読んでみようと思います。
くの 日本語に対しての興味はどうだったんでしょう。挫折した、とか聞けば少しは親近感が湧くかも。
色は匂へど くのさん はじめまして。シュリーマンは、日本語や中国語などのアジア言語は習得しなかったようです。かろうじて、トルコ語みたいですよ。
- すべてのコメント »
つながりキーワード (0)
まだキーワードがつながっていません。




「天切り松 闇がたり...


