ヤサシクッテスコシ バカ
優しくって少し ばか
原田宗典の短篇小説。
どこか馴れ合った雰囲気の恋人たちが、ふたりとも風邪をひいて部屋でゴロゴロしている。
ふたりはTシャツのまま、食べ残しの寿司が散らかる部屋で、男は洗髪していない女の髪の匂いを嗅ぎ「自分を優しい気持ちにさせる」と感じている。
男のほうは、少し神経質でロマンチスト。だけど、女ってやつはどうしてそれが理解できないのかねぇ…なんて、男の愚痴が所々に込められている。
…でも、誰でも好きな人には「優しくって少し ばか」になっちゃうんだな。
おかしくって、少し甘酸っぱい。そんな気持ちになる作品です。
偶然この作品を読んで初めて、原田宗典という作家を知って、気に入ってしまいました。もー大好きな作品です。
同タイトルの文庫本には他に5篇の短篇が収録されてます。どれも面白い。
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コメント (4)
2002/12/17
和音 原田さんのはエッセイだけじゃなく、小説もいいですよね。長編でもすいすい読めちゃいます。
ゆかる 原田さんの小説って、生活臭が漂ってるんですよね~。いっとご本人がそういうところでカッコつけないんだと思いますが、そこが自分に凄く共鳴する部分があったりします。長編では「スメル男」が面白かったです。エッセイも笑えますよね!
和音 そうそう、私も「スメル男」が、長編のオススメです。
2002/12/25
SO 風邪引きの人の特有のにおい、寝息を立てるひそかな音。すぐ近くにうつらうつらする彼女の横で、ビデオを眺める男・・・。大学生の時、この本を読んだ時の甘くやさしい衝撃が忘れられません。自分は一体いつになったらこんな関係が築けるんだろう。
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