リコテキナイデンシ
利己的な遺伝子
リチャード・ドーキンスによる、「進化の裏にあるのは、個体でも個体群でもなく遺伝子であるという主張の本」(と理解したのですが、違ってたら突っ込んでください)
とにかく長い、(回り)くどい。でもそこまで言わないと理解されないからなのか、分厚い本です。おかげでミームについてはまだ理解できていません。
この本は以前から題名だけ知っていたのですが、読んでみて、勝手に誤解していたことに気づきました。まず、遺伝子。染色体でもDNAでもないのですね。ある機能を伝達するDNAの固まりのこと。遺伝子は設計図であるようでいて、同時にツールでもある。
利己的というのは、生物が命を投げ打ってでも近親の個体を救う場合があるのは、遺伝子レベルでは、利己的といえるのかもしれないと説明されているけれど、生殖能力など考えたらそうも言えないかもしれない。
ただ、遺伝子レベルで考えると、哺乳類に共通の遺伝子は人間に共通の遺伝子よりは現時点では成功しているかもしれない。
日々悩んで生き方を選んでいるわたしたちは遺伝子からみればただの入れ物でしかない。そう考えれば働きアリのようにただ死んでいくだけの存在があってもおかしくない。個体の生死は遺伝子には全く関係ない。同じように、わたしたちの生死など遺伝子は関知しない。
遺伝子の組み合わせによっては個体はひどく苦しまねばならないかもしれない。しかし、それも遺伝子は関知しない。常に新しい組み合わせが試され新しい可能性が生まれる代償でしかないのだから。
そんなことを考えさせてくれる本です。
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