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キングズシンガーズ

THE KING'S SINGERS

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イギリスはケンブリッジのキングズ・カレッジ聖歌隊出身者が1968年に結成した、男性6名による声楽アンサンブル。ルネサンスのポリフォニーから最新ポップスまで幅広いレパートリーを持つ。
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21世紀になって「ア・カペラ」グループが脚光を浴びるようになり、日本でもプロ・アマ問わず多くのグループが活動するようになりました。ひょっとしたらその原点の一つかもしれないのがこの団体です。
彼らの本来のレパートリーはがちがちのクラシックで、バロック時代のバリバリの対位法合唱曲から、超アバンギャルドな現代音楽まで、あらゆる時代、あらゆる手法の作品も、その時代の歌唱法を見事に再現して、しかも原語で完璧に歌ってしまいます。
でも、それだけなら彼らがここまでの人気を獲得することはなかったでしょう。彼らが演奏会のステージ上でおまけとして歌ってくれる「軽めの曲」のすばらしさに、彼らのもう一つの魅力があります(というか、日本ではこちらの方が圧倒的に人気)。
歌詞の意味を知ったら顔から火が出そうなルネサンス時代の艶歌を愛憎たっぷりに歌った後に、クリスマスの聖歌を厳かに響かせるだけでは飽き足りません。ガーシュインをはじめとするジャズのスタンダードからクイーンやU2といったポップス・ロック系統までなんでもござれ。日本ではド演歌まで歌ってしまいます--ちゃんとコブシをきかせてくれるのが嬉しい。
確かな技術に裏付けられた演奏効果と必要最小限の舞台上の演出は、いかにもイギリスらしいユーモアと誠実さに溢れています。単に音色を真似ているだけにとどまらず、きちんと音楽している(ついでに演奏動作も信じられないぐらい正確な)ボイスパーカッションなどは、ひたすら音の派手さにこだわった日本のグループなんかにはとても真似できないものです。
なお、メンバー交代が相次ぎ、結成当時のメンバーは全員引退しています。そのせいもあって、最近人気はちょっと下降気味のようです。でも、彼らの音域の広さと声色の多彩さは今でもしっかりと受け継がれているようです。

(画像は「BEATLES COLLECTION」のCDジャケット。ビートルズの偉大さとキングズシンガーズの実力が見事に融合した名アルバム。技能を見せびらかすだけが芸ではないんですね)

THE KING'S SINGERS

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