リョウアンジ
龍安寺
京都と言えば、竜安寺。
一番好きな建築です。
禅寺として、苔と砂と石を使って、「海」や「川」を表現している枯山水の石庭が有名です。
ほとんど毎年訪れていますが、石庭の前に座って考え事をすると
その時々にあった考えが、不思議と浮かんでくるんです。
石庭は「思考するための空間」なので、庭自体もたくさんの見立てができるのです。
そんな竜安寺の面白さを伝えるエピソードをいくつか。
その1 15個の石
竜安寺の石庭に置かれた石は、全部で15個あります。
満月が十五夜と呼ばれていたり、15という数は当時の考えでは、完全な数を示しています。
竜安寺の庭では、15個全ての石を同時に見ることができません。
どの場所に立っても、他の石の陰になって隠れてしまう石があるからです。
左端から右端まで移動して、ようやっと全部の石を見ることができるわけです。
その心は、「目に見えるものだけが真実ではない」だそうです。
その2 竜安寺の外にある石
何気なく置かれているような石も、何度も試し置きして配置を決めたそうです。
一説では石の配置が黄金比になっているとか、いないとか。
石自体もかなりの数を取り寄せたようで、お寺の境内にはたくさんの石が転がっています。
きっとこの石たちも、庭をつくるために持ってこられた石なんだなぁと想いを馳せてしまいます。
石庭内の一番大きな石には、「四国から持ってきた」というような内容が記してあるそうです。
他にもたくさんの説があり、聞くたびに庭の深みが増していくのですが
大事なのは、そんなウンチクではなく、この場に来た人がここで何を感じ、何を考えるかなのだと思います。
実際、僕は庭に向かって2時間ぐらい座っていましたが、
石が1個にも見えたし、数えられないくらいたくさんにも見えてきました。
そしてそこから、自分のちっぽけさや、周りにいる人達の大事さ、これからやりたいこと・・・
様々なことへ想いを繋げることができました。
大事なことは、座ってみて何を見つけるか。
「石庭なんてくだらない」って思うこともあったけれど、それもまた大事な気づきなんだと思います。
訪れた時は、庭に向かって座り、ゆっくりと思考を巡らせて見てください。
その場で、あなたは何を見つけられるのでしょうか?
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