集団自決 連鎖の背景
チビチリガマの集団自決―「神の国」の果てに
寝苦しい早朝、17日の午前4時台のNHKラジオ深夜便で、
ノンフィクション作家で画家の下嶋哲朗さんが、
沖縄・読谷村の洞窟、チビチリガマで1983年に調査をした際の話をしていた。
衝撃的な話だった。なぜ、40年近くも、その自決のガマが、顧みられなかったのか。
なぜ、その自決を誰も明らかにしようとしなかったのか。
当事者でない、他者が考えも及ばない歴史の重みがあるように思われた。
目覚めて、調べてみると、下嶋さんに
岩波ブックレット〈NO.246〉『沖縄・チビチリガマの“集団自決”』
岩波書店 (1992/03/19 出版)
『チビチリガマの集団自決 ― 「神の国」の果てに』
凱風社 (2000/10 出版)
の著書があり、「世界」(岩波書店)に
「非業の生者たち」――集団自決・サイパンから満洲まで――を
連載中であることも分かってきた。
「集団自決」の著名な事例として、ウィキペディアにも記されているので、明らかになった事実の詳細は譲る。
下村氏の話の中で印象に残ったのは、
「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」という戦陣訓を遡り
「軍人勅諭」に先立つ明治の山県有朋以来の、兵への戒めが、民をも縛り、
さらに、ガマの現場でも、中国で戦った経験のある元兵が、
中国で日本兵が行った暴虐を語ることで、米兵の捕虜になることへの恐れを煽ったこと。
一方でハワイへ働きに行ったことのある、どちらかといえば非国民と見られた人が
米兵への降伏を働きかけ、生きることができた、ということであった。
- 商品名: チビチリガマの集団自決―「神の国」の果てに
- 価格: ¥1,680
- 著者: 下嶋 哲朗
- 出版社: 凱風社
- 発売日: 2000-10
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