ヨシマツタカシ - サイバーバード・コンチェルト
吉松隆 - サイバーバード協奏曲
現代音楽の作曲家の中でも異彩を放つ吉松隆によるサクソフォン協奏曲。クラシックのサックス奏者、須川展也の委嘱作品。初演も須川による。
現代音楽というとぐっちゃくちゃにアタマでっかちな作品が多い中、伝統的な作曲手法を大胆に用いて現代的なロマンティクを表現する吉松の作品は音楽が本来持っている、聴く楽しみを堪能させてくれる。
須川への作品はこの「サイバーバード」で2作目だが、ここでは須川の持つ特質をあますところなく表現し尽くすべく練り上げられた音楽が展開される。他の吉松作品にも見られるように、ジャズや民族音楽のテイストが非常に洗練されたかたちで取り込まれ、多様性を見せながらも、一つの作品として昇華されていく様は傑作と呼ぶにふさわしい。
また、演奏者の須川もベストの演奏で吉松に応え、フィルハーモニア管弦楽団のサポートを得て感動的な演奏に仕上げている。特に、この須川の表現力には驚嘆させられる。まさにクラシックの極みと思わせるような洗練と、フリースタイルのジャズ奏者がみせるよな強烈なブローまで破たんするこなくこなし、しかも必要十分な表現力をもって吹ききっている。
曲、演奏ともに最高のレヴェルに達した名演・名盤。
オススメ。
- 2001/12/13登録
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