フルヤセイイチ
古屋誠一
「僕らは、死ぬことがわかっているのに、なぜ生きることができるのだろう」
「僕らは、死ぬときを知らないのに、なぜ死ぬとわかるのだろう」
はじまりも終わりも知らない。
知るのは、今とその集積だけだ。
点が線となり、線が面となる。
面が空間となり、空間が折り重なりあうことで時間軸が生まれる。
そして記憶が生まれる。
記録による記憶の再構築。
見つめる者に見つめ返され、
怯み、慄き、揺らぎ、裏切られ、それでも見つめる。
最初に書かれた2つの問いの答え。
これほど一人の人を見つめることができたなら、
これほど一人の人に見つめ返されることがあったなら、
それはきっととても幸せなことだと思うのです。
***
上記は東京都写真美術館で先月まで開催されていた
「古屋誠一 メモワール. 愛の復讐、共に離れて…」に行った際の感想です。
すばらしい写真展でした。
- 2010/07/31登録
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コメント (2)
2010/08/02
プーク こんばんは。私もこの展覧会観に行きました。古屋さんによる奥さんを題材にした展覧会はこれで最後とあったので、余計にぐっと胸に迫る感じがしました。逆の時系列(新しいものから過去へ戻る)で展示されていたのが、作者の記憶をたどる行為を追体験しているようで、なんともいえないリアリティを感じるようでした。おっしゃる通りすばらしい展覧会だったと思います。
2010/08/05
かあき プークさんにコメント頂けるなんて光栄です。まさに追体験するということがピッタリで。写真を見ていたら離れられなくて、結局あそこに2~3時間はいました。僕はただの素人ですが、ああいう写真を撮っていこうと思えた写真でした。
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