あんにょん由美香
2009年、松江哲明監督。
AV女優の林由美香といえば、おぼろに、ああ、なんか、見たことあるような気がする。と、ぼくら世代はみな思い出すことがあると思う。ただ、彼女が、単なるワンノブゼムではなく、80〜90年代のサブカルチャーが生んだ(あるいは、逆で、サブカルチャーを生んだひとりなのかもしれないけど)時代の寵児でもあった、というようなことは、この作品で、初めて知りました。
2005年に急死(原因は、いまだに不明らしいです)した後、イベントで公開された彼女の韓国トンデモエロ映画に爆笑した監督が、その描かれなかったラストシーンを求めて、他の多くの、彼女に恋をした男たちを追いながら、けんめいに紡いだせつなく明るいラブレター。
ぼくは、何にこころを奪われたかというと、ここに出てくるひとたちの、ほんとうの素敵さ。みんな、ほんとうに、だめで、みっともなくて、かっこわるくて、素敵なのだ。自分でなくならないように生きているひとはみな、素晴らしい。そんな彼女に、みんな、引っ張られ、惹かれたのだろう。
- 2010/07/31更新
- 2010/07/31登録
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