ザ・ロード・オブ・ザ・リングス スペシャル・エクステンデッド・エディションDVD
『The Lord of the Rings』スペシャル・エクステンデッド・エディションDVD~The Fellowship of the Rings 旅の仲間~
劇場未公開シーン30分、メイキングなどの特別映像7時間超(!)を4枚のディスクに収めた特別版DVD。オーディオコメンタリー(副音声解説)が監督&脚本、キャスト陣、デザインチームなど4種類あるので、全部見ようとしたら20時間近くなるというとてつもないボリューム。だけどその内容の濃ゆいコトと言ったら! 映画ファン・原作ファンどちらであっても、1万円弱のこの値段は決して高くないハズ。この映画にかけられたスタッフ達の並々ならぬ愛情と才能と努力と根性(笑)が凝縮されています。こおゆうDVDを「宝物」とゆうのですよ。
特典映像の内容は、前述の通りとてつもなく濃ゆくてもうイチイチ感想を書いてるとキリがないんだけど、特に印象深かった部分を以下に抜粋。
●衣裳デザイン・武器デザイン…
まぁ舞台設定も含めてとにかく「デザイン」のスゴさ、ね。もともと原作を元に著名なイラストを描いていたアラン・リーとジョン・ハウを、監督ピーター・ジャクソン(PJ)が「コンセプチュアル・アーティスト」としてニュージーランドに招いたのだけど、この2人の仕事ぶりがまず凄まじい。んでこの2人の許でデザイン~制作までを一手に引き受ける美術集団「WETA」の有能さ。スケールのデカさ。デカいのに緻密なその仕事のディテールの細かさ。何を取っても感動しっぱなし。オークの小手の指先に「魔の文字」が刻まれてるって?ホビット撮影用に二つ違うスケールで用意した箪笥の把手の彫刻?工場内に鍛冶場を作って甲冑職人が鋳鉄をカンカン鍛えてれば、鎖帷子をひたすら千何百万個も、3年半もの間ずっと編み続け「あの経験はお金に変えられない。楽しかった。」と言ってのけるスタッフがいる。
剣は全てそのルーツから考え込まれたデザインで重心は完璧に取られ、それぞれの意匠には全て意味が込められている(映画ではまず見えないけれども)。アラゴルン役のヴィゴは役になり切るためにその剣を何よりも大切に扱い肌身離さなかったそうだ。その小道具をいちいち解説するWETAのディレクター・リチャード(鼻声の天才)の淡々とした口調から並々ならぬ自身が窺えるのも当然のコト。PJとWETAのスタッフは、何年もかけて中つ国を全てイチから作り上げたのだ。あちこちから専門の職人を集め作られたそれらは「映画用のセット・小道具」と呼ぶにはあまりにも「出来過ぎて」いる。全てが必要以上に思えるほどに。
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制作に入るしょっぱな、PJはスタッフ達を前に、こうスピーチしたそうだ。
「今この時点から『指輪物語』を実話と考えよう。しかも、僕らはその史実が実際に起った場所でロケをすることになる。キャラクターは実在したし彼等の着る衣裳も実在した。ホビット庄は今もあるんだ。数百年間埋もれていた歴史を掘り返そう。史実の現場でロケできるなんて、僕らは幸運だぞ。」
このスピーチは、後々まで制作・演出スタッフの「基準」を成すこととなる。この言葉に限らず、本番に入るまでの呆れるほどのコンテの多さ(絵コンテ→絵コンテに音声入りカット割付き→ミニチュア撮影を挿入→粗CGで実際のアングルをシミュレート等々)など、大勢のスタッフに自分のイメージを正確に伝える為のスキルを、PJから教わっている気さえしてくる。
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映画制作にシロウトな我々から見ると、その余りの作業の膨大さに「何もそこまで…」と思ってしまう位の(だからこそ見応えのある)数々のエピソードだけど、スタッフは皆口を揃えて「光栄だ」「夢を見ているようだった」「楽しかった」と語る(まぁDVDの演出もあるにせよ)。
この映画に対する、そしてトールキンの『指輪物語』に対する、尊敬と愛情の念が溢れている。共同製作者の1人が「画面では見えないけれど、このような作り込みが映画全体に深みをもたらすんだ」と話している。その結果が、確かに映画館では感じられた。だからこそ納得できる。結果がついていってなけりゃただの自己満足に過ぎない。PJが最終的にタダのオタク映画ではなく素晴らしいエンターテインメントとして『The Fellowship of the Rings』をまとめあげたその結果があってこそ、このメイキングエピソードが説得力を持ってくるのだ。
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やっぱり長くなり過ぎた(笑)。他にも、ホビットと普通の人間を一緒に撮影する際のいくつかのテクニック(遠近法利用にはホントに驚いた!)だとか、見とれてしまうミニチュアだとか最新CGテクニックだとか、見ドコロは数多い。勿論未公開シーンは原作を読んだヒトにとっては嬉しい部分ばかり(つかコレがないと二部以降に繋がらないとゆう大事なシーンも多い)。
こんなつたない文章で分かってもらえただろうか。映画を作るってタイヘンなんだ、位のコトは分かってたつもりでいたけど、この映画はとにかく凄まじい。そのコトがよおく分かります。今後の2作もこのSEエディションDVDは作られるのだろうかね。ぜひ作って欲しい。そう、パッケージなんかのデザイン・造りも秀逸だ(写真をクリック)。かの世界観を、ファンが求めてるモノを良く分かってるなぁと思う(字幕問題はまったく別だったけど)。
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そう字幕問題。悪評の高かった本作『The Fellowship of the Rings』は、劇場版からコレークターズ・エディションDVD、さらにこのSEエディションに至るまでに2回の修正が加えられ、オレ的には特に腹の立たないレベルにはなっている。特にラスト近くのシーンを直してくれた影響はデカい。そして、有志の並々ならぬ努力にも関わらず戸田氏続投の決まったとされる『二つの塔(TTT)』は…。何とも嬉しいニュースが本日コチラに→「字幕改善連絡室」http://miyako.cool.ne.jp/cgi-bin/...イヤコレでほんと、やっと一息ってカンジですかね。関係者の皆様、本当に、本当にご苦労サマでした。
やったーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
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