ころしのらくいん
殺しの烙印
1967年/91分/日活
監督:鈴木清順
脚本:具流八郎
出演:宍戸錠/真理アンヌ/小川万理子
清順監督の作品を観るのは3つ目。以前観た2作が似通ったものだったので、このモノクロの「シブイ」映画にはちょっと驚いた。いきなり「俺は殺しや~」みたいな(実際は違う歌詞だったかも知れないけど)歌を宍戸錠がうたって、その中盤で「何とかだ!バンバン!」みたいな銃声がゴッツはいる(笑)。思わず吹き出してしまった。
これは昔流のスタイルなのか、清順監督が特異だったのかは定かではない。しかし実際に、これが昭和42年に作られた鈴木清順最後の日活映画らしい。そしてこの映画で、「わけのわからない映画を撮る監督」というレッテルを貼られ、翌年に日活を解雇されてしまったようだ。
「(まだ3つしか観ていないが)相変わらず」ストーリー展開には、あまり流れを感じられないばかりか、よく分からない場面が多い。ただ、「殺し屋」ってこんなかなーという漠然としたイメージを極端にまでスタイリッシュにし、或いは「キャラ化」させて、イメージの洪水のごとく展開したパワフルさを感じた。
やたらと「ナンバースリーの俺が」とか「俺もかつてはランキングに入っていた」とか、殺しのランキングにこだわる俗っぽさがたまらない。出だしの「歌」そのものだ。そんなチープなヒーロー像も楽しめる。
どちらかと言えば、小さい頃アニメで親しんできた世界に近い。それくらい極端で愉快でシリアスな世界を、「シブイ」映像でしかもかなりのヌードシーンを織り交ぜながら、大人の映画としている事へ、ショックを受けた。(真理アンヌはかっこよかった。)
- 2003/01/22登録
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