シルバー事件
犯罪は、感染する。
本作は政治的に混乱する近未来の日本を舞台としたサイコホラー・アドヴェンチャーである。
議会の長老を次々に殺害した伝説の殺人機、ウエハラカムイ。被害者が老人ばかりであったため、後に「シルバー事件」と呼ばれたこの事件の全貌を、10篇のショートストーリーにより多方面から描く。
パーツごとに見ると、このゲームはひどく平凡で時代遅れの代物に思える。システムとしてはフラグを立てて回るだけで分岐のない単純なもの。多少の謎解きが示される分、クーロンズゲートよりマシといった程度か。
ムービーとして使われるポリゴンモデルは粗く、当時としてもお粗末な処理性能に見える。
だが、この単純なシステムは映画的描写と相俟って雰囲気を盛り上げ、ポリゴンもアニメーションの巧妙さで見事に写実的に演出されている。
また、一画面中にMap表示、人物グラフィック表示、文章表示、ムービー表示などそれぞれに役割を分けたウィンドウが配置されることで、2Dと3D、テキストが違和感なくまとまっているのも特筆に価する。
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