てれすこ
テレスコ
昔ある漁村でこれが網にかかったが誰も名前がわからない。困った土地の役人がおふれをだして魚拓を示し,この魚の名前を知っているものは名乗り出よ,褒美に百両をつかわす,と言った。村はずれに住むたどや茂兵衛というのが名乗り出て,おそれながらこれはテレスコという魚で。役人はそれが正しいのか間違ってるのか分からない。しょうがないので百両渡して帰すがどうにも騙されたような気がしてならぬ。そこで思い付き,この魚を干物にしてまたふれを出した。これの名前を知っているものは名乗り出よ,褒美に百両つかわす,と。またしてもたどや茂兵衛が名乗り出て,お役人これはステレンキョウというものです。ひっかかったな,この下郎,先にはお主,これをテレスコと云ったではないか不届きものめ,というわけで高手小手に縛り上げられ,お上をたばかった罪で磔獄門ということになる。さぁ処刑というときに,役人が茂兵衛になにか言い残すことはないか,と聞けば,ひとつだけせがれに申し伝えたいことがございます。今後一生,いやさ孫子の代に至るまで,たどやの者はイカの干物をスルメと云うなかれ。
というわけでテレスコは実在します。ホナヒラと類縁関係はありません(たぶん)。
- 2002/03/07更新
- 2001/12/14登録
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コメント (15)
最新コメント5件
2001/12/17
バスター 普通の干物状態であればステレンキョウですが、父の釣り仲間の間では、一夜干しだとシャテラコウと呼ばれているようです。
2001/12/30
べ 私はこの「テレスコ」と「寿限無」,それに「あたま山」を「三大アバンギャルド古典落語」と名付けております。まぁ落語は本来アバンギャルドなもんなんですけど。
2002/03/18
ほげー船 おー、これ人間語だったんですか。Qちゃんが犬と喧嘩したときに放った「テレスコステレンキュウ」ということば、少なくとも正ちゃんには理解不能だったようで「人間語にしてもわからない」といってましたが(オバQ傑作選3巻より)
ほげー船 このエピソード、昔国語の教科書で見たことはあります。しかしでまかせを言うのは吉四六さん、言った名前は「ババクロウ」と「オッキャラマア」、しかも逆に吉四六さんは「これは通常時がババクロウで干物になるとオッキャラマアなんです」と言って処刑をうまく免れています
2002/06/01
信生(ほい!) 私も吉四六のとんち話しのほうを知ってました。
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