ツマブキ サトシ
妻夫木 聡
当代きってのイケメン俳優だけあって、
線が細くて、髪・瞳・睫毛がとても黒くて、お顔だちが美しい。
髭剃りあとの青さや喉仏、落着いた声のトーンに
何か“アンバランスさ”を感じさせる。
第34回モントリオール国際映画祭のワールドコンペティション部門で、
深津っちゃんが最優秀女優賞を獲った映画「悪人」。
幼い頃母に棄てられ、
長崎県のはずれのさびれた漁村で、祖母・介護の必要な祖父と3人で暮し、
建物解体工事に従事、
趣味は車に乗ること、
友人・恋人なし、
風俗嬢に熱をあげ、(映画ではほとんど割愛)
携帯の出会い系サイトで知り合ったOLと関係を持つ…
こんな、これまでのこの人のイメージとは真逆の役を“熱望”して演じた心を
訊いてみたかった。
取材用に考えられたであろう言葉の陰にのぞくかもしれない、
ブッキーの心は引き出し切れなかったが、
「これまで、何かのため、とか、このメッセージを伝えたい、とか
思って演じて来た、おこがましい自分がいた。
でも、役者はただ演じるしかないんだと、あらためて思った」
という言葉に、
30歳のブッキーの、役者としての覚悟がかいま見えた様に思えた。
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