いすらむぎんこう
イスラム銀行
イスラム銀行とは、リバー(利子)を禁じたコーランの教え(イスラム法)に基づいて、利子を取らない、または請求しない金融商品を提供する銀行。
でも、利子を取らずにどうやって銀行をやっていけるのか(どこぞの銀行みたいに、あこぎな手数料を取るのか)? 答えは、簡単に言うと「融資と利子はいかんが、投資と利潤(もうけ)はOK」ということ。
では融資と投資はどうちがうのか?
世界を席巻したイスラム商人を生み出したイスラム教が利潤(もうけ)を禁じている訳がない。禁じているのは、アラビア語で「自己増殖する」との言葉から派生した「リバー」。持っているだけで、何もしないで安穏としてても儲かる、というのは許せないという発想である。
では、どうするか? 無利子金融では、資本提供者(銀行)と事業者(借り手)は共同事業者になる。つまり事業が成功すれば、資本提供者は元本を回収したうえ、儲けを事業者との間で、例えば折半する。失敗して損失が出た場合は、資本提供者の配分もゼロで、元本さえ保証されない。リスクを双方が負うところが、融資でなく投資であるポイントなのだった。
もう少し具体的な例でいうと、
ある事業者が航空会社をやりたい。普通はその事業者が銀行からお金を借りて、元金+利子を返す。イスラム銀行の場合は、お金を渡すのではなしに、イスラム銀行がかわりに飛行機を購入して、それを事業者にリースする。つまり、極端に言うとモノで貸す訳である。
モノだから、ただ置いておいても自己増殖して増えたりしない。きちんとモノを使って労働して、それで利益が出る。儲からないかも知れないけど、そしたらしょうがない。儲かったら払ってくれ、という感じ。
イスラム銀行が、世界的にはやっている。理由はたぶん2つ。
ひとつは、イスラム世界にはこれまで元本保証の融資と利子を嫌って、普通の銀行と取引しなかった人・取引されなかったお金がかなりいた・あったということ。
もうひとつは、融資と投資のギャップという金融システムがかかえる根本的問題を(貸し倒れや不良債権、債権放棄など、あらゆる金融危機はこのギャップに由来?)、イスラム銀行が最初からクリアーしていること。さっき例であげた、「モノをからめる」というのと「関係あってのお金」というのが、非イスラム圏でも、オルタナティブ・バンクに関心を持つ人たちにも、この仕組みが支持と関心を集めている理由である。
(実際のイスラム銀行は、もう少し融通が利いて、「零細資金提供者の資金元本だけは保証する」、「事業者からはある程度の担保を取る」ってな感じてやっているとか)。
参考URL:
http://www2.justnet.ne.jp/...
- 2003/02/08更新
- 2003/02/07登録
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