ずつうやくはっきり
頭痛薬「ハッキリ」「はれやか」
渡辺慧の説明では、どうもはっきりしない。
ここはひとつ、湯川博士の名誉のためにも我々は調査を開始した。そして以下の事実が明らかになった。
まず「はっきり」は、カタカナの「ハッキリ」(商標)であった。昭和14年に販売が開始され、50余年を経過した現在も売れ続けている、小林製薬の超ロングセラー頭痛薬である。
もともと「ハッキリ」とは、大阪にあった「浅野」という会社が製造していた目薬の名前であった(笑)。当時の小林大薬房(小林製薬は、この子会社として設立された)はこの会社を買収、目薬の製造をはっきり中止した。そして、その名前を頭痛薬である「ハッキリ」に転用したのである。
しかし好事魔多し。「ハッキリ」には、既に「ノーシン」「はれやか」という強力なライバルがあった。そればかりではない。小林大薬房はそのとき、なんと「はれやか」の全国代理店をつめていたのだ。ここで社長、小林吉太郎は決断した。「はれやか」の代理店権利を放棄してでも、「ハッキリ」拡販に全力を投入、地歩を確保し、頭痛薬の分野に進出する、と。
吉太郎の決断が正しかったことは、その後の「ハッキリ」の成長がはっきり示している。
……って、「ハッキリ」って知ってる?
ちなみに「はれやか」は、「本邦初の強力頭痛剤」で「一般神経衰弱、特に學者(学者)・事務家・學生(学生)ヒステリー、婦人の常用薬として好適也。」だそう(画像は「はれやか」)。
- 2003/02/08更新
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