ネオ・ファンタジア
Neo Fantasia
アニメーションとクラシックを融合させたディズニーアニメ「ファンタジア」のパロディーとして製作されたこの映画は、曲間に挿入されるモノクロの実写がブラックな雰囲気を漂わせ、上品に纏まったディズニー映画にはない魅力を漂わせる。
本作は小気味よく纏められた、「オチのついた」小品が多いが、中で圧倒的な存在感を醸す大作が「ボレロ」である。
ラヴェルのボレロ。この奇妙なバレエ音楽の存在は広く知られるものと思う。18分にわたり刻まれる一定のリズムパターン、アレンジを変えながらも繰り返されるたった二つの旋律、不協和音。
本家のファンタジアでは、もう一つの不協和音を前面に出した怪作、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を恐竜の行進に見立てたが、ネオ・ファンタジアはボレロでこれに応えた。
人類が遺した飲みかけのコカ・コーラから原始的な生物が誕生し、次第に進化を遂げ群れとなって地上をのし歩く描写は、明らかに恐竜の行進を意識したものだが、そこにディズニーにはない風刺が加わっている。
全編を通じて音源が良くはない。クラシックとして聴くに耐える音質とは言い難いが、アニメーションのできはそれを補って余りある。
誠に残念ながら、現在はLD/ヴィデオとも入手困難で、またDVD化の予定はなさそうだ。
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コメント (1)
2004/07/29
Tank かつてパイオニアからLDが出ていたのですが(持ってましたが、都合で売却してしまいました)、今は入手不可能なようです。当方は、AmazonからVHSを再び入手(全編イタリア語+英語字幕)しました。悲しみのワルツが好きです。
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