『たてもの保存再生物語』(「東京人」特集より)
東京人の3月号特集。「正田邸」や「同潤会」の問題で「古い建築をどうすべきか?」という議論が熱い昨今の東京だけにタイムリーな企画。関心空間も関連していた「R-project」に関する記事もあった。
いくつかの保存の実例を取り上げてあるが、保全後の使われ方は本当に様々。主だったパターンは次のようなものがあった。
・東京銀行協会のように、古い建築物の外観だけを残しその上にドカンとビルを建ててしまうもの
・国際子供図書館の様に古い建築物を残しつつ現代建築の要素を挿入するもの。
・小笠原邸の様に基本的に建築をそのまま保全して商業施設等として利用するもの。
番外:旧新橋停車場(潮留)の様にかつてあった建築物を復元するもの。
また、R-Projectの記事では古い建築物の価値が芸術的、学術的な価値だけでなく、不動産としての価値があるという事を主張していて面白かった。不動産価値があるという経済的なメリットを主張するという事は、建築物の保存に対して、結構現実的かつ説得力があるアプローチなのでは?
記事の中で藤森照信氏が古い建築物が残らない理由の一つとして、建築物に対する関心が薄く、金をかけずに残す方法を考えるないことを挙げていたのが印象的であった。
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