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ジユウカラノトウソウ

自由からの逃走

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劇団態変の「自由からの逃走」を観て興味を持ち読んでみました。

心理学についてはまったくといっていいくらい知識有りませんが私たちが自分だと思っているもの、自由について、社会との関係、人間の弱さと可能性など深く考える機会となりました。

1941年、第二次世界大戦の最中、ナチスの台頭著しい時期に出版された本書ですが、序文で...しかし私は、心理学者は必要な完全性を犠牲にしても、現代の危機を理解するうえに役立つようなことがらを、すぐさま提供しなければならないと考えるのである。...と記しているようにフロムの切実な危機感が伝わってきます。
この切実さは70年後の今でもけっして変わる事なく、むしろ何ら変えることができずにきたこの私たちの時代により切実なもののように感じます。

...第一次的絆(自然と一つに融合していた状態ー子供を母親に結びつけている絆、未開社会の成員をその氏族や自然に結びつけている絆、中世の人間を教会やその社会的階級に結びつけている絆等)から自由になり個性化がおし進められると自我の成長という一面とともに孤独が増大していく。...

...ここに、個性をなげすてて外界に完全に没入し、孤独、無力感、不安の感情を克服しようとする衝動が生まれる。支配、権威への服従による一体感。その結果は不安を増大させ同時に敵意と反抗を生みだす。そしてその敵意と反抗は、子供が依存しているー依存するようになったーまさにその人に向けられるので、いっそう恐ろしいものとなる。...

フロムは支配、服従の関係以外にもこの孤独と不安を回避する生産的な方法があることを示してくれています。
...すなわち人間や自然にたいする自発的な関係である。それは個性を放棄することなしに、個人を世界に結びつける関係である。この種の関係ーそのもっともはっきりしたあらわれは、愛情と生産的な仕事である。ーは全人格の統一と力強さにもとづいている。それゆえそれは自我がどこまで成長するかの限界によって左右されるだけである。...

自発的な関係。ここで改めて立ち止まらざるえなくなりました。
私の思考、感情、意思などは本当に私のものなのか?

機械的画一性
...この特殊なメカニズムは、現代社会において、大部分の正常なひとびとのとっている解決方法である。簡単にいえば、個人が自分自身であることをやめるのである。すなわち、かれは文化的な鋳型によってあたえられるパースナリティを、完全に受けいれる。そして他のすべてのひとびととまったく同じような、また他のひとびとがかれに期待するような状態になりきってしまう。「私」と外界との矛盾は消失し、それと同時に、孤独や無力を恐れる意識も消える。...

911以降の世界情勢、CO2、温暖化しか取り上げない環境問題など大きな力をはっきり感じることだけでなく、児童虐待、景気、雇用不安と無差別殺人、イジメ、KY(?)など日々のニュース、生活のほとんどと奥深く関わっているように感じます。

ひとりひとりが自分から逃げ出さず、自分への愛、自発性を取り戻し、個性を放棄することなく世界とともにありますように。

PS.引用部分も勝手に付けたし、はしょりなどしてしましました。申し訳ないです。
  ぜひご自身でじっくり読んでみてください。




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投稿者:
monozuki

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