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レッドドラゴン

レッドドラゴン

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《 悪の根源 》を知る為には その原点にもどらねばならない・・
アカデミー賞主要5部門を独占した『羊たちの沈黙』から11年・・。衝撃作『ハンニバル』を経て今“レクター"シリーズの最高傑作が誕生した。シリーズの第1章であると同時に、レクターの恐るべき全貌が明かされる3部作の中で最も恐るべき物語である。

▼これまた激しく賛否両論ある映画→観る人の印象の持ちようによってかなり考えが分かれてくる作品だなぁ。
でも周りにここまで「つまんなかった」人から「面白かった」人までバラエティーに富んでると、はたして自分はどう感じるのかという妙な興味が高ぶってきたりする。

▼“レクター”シリーズといえばやはりサイコ・サスペンスというイメージがあるが、その筋を期待した前作『ハンニバル』では“サイコ”という点では大きく主旨がずれていて物足りなかったという記憶があったけど、今作を鑑賞して“レクター”シリーズの楽しみ方が少し解った気がした。

今作『レッドドラゴン』ではサイコというほどのグロテスクな描写はほとんど潜めている。また前作まで展開されたレクター博士とFBI女捜査官との尊敬・畏怖・緊張に溢れた妙なロマンスもない(代わりにエドワード・ノートンがホプキンスと緊張感溢れる絡みを見せてるがそこはやはり男同士。ロマンスがあったら怖い)。また心理サスペンスという点でも犯人は早くから顔が割れていて特に観る者に犯人を特定させるような筋書きでもない。最後のほうとかマジありきたりな展開。じゃあその犯人の悲しい生い立ち・負の部分のドラマ性という点ではどうか。幼年期の虐待から精神に異常をきたしていってしまう=レッドドラゴンという神に怯える二重人格者という設定だが、『ザ・セル』の殺人鬼スターガーなどけっこうよくある犯人像であるし、ストーリーの重要なポイントではあるがそこまで背景がクローズアップされていない。それでもサイコ・サスペンスというジャンルにカテゴライズされながら全体を圧倒的に包み込むこの“高級感”はいったいなんなんだ・・。

僕が個人的に感じた『レッドドラゴン』の楽しみ方。
それはずばり“ブランド性”だと思う。そうPRADAとかGUCCIとかのブランド。トマス・ハリス原作による「ハンニバル・レクター3部作」シリーズとしてのブランド性。
冒頭のクラシックの演奏シーンから殺人に使われるアンティークの椅子、ハンニバル・レクター博士の知的溢れる言葉に至るまで他の異常心理(サイコ)を扱う作品とは一線を引く“高級感”が漂う。一番印象に残ったのはレクター博士の独房だろう。まず囲っている石が違う。ありゃあ刑務所の石っていうよりは歴史ある宮殿の石造りだヨ。そして高そうなブロンズ製の絵が二枚。洗面器の上には高級ホテルにありそうなアメニティーがずらり。そこでコース料理を美味しそうに召し上がる場面も。

▼結論として、そこら辺のサスペンス映画を楽しむポイントとなる“洞察力”とか“免疫”とかあんま関係なく“レクター・シリーズ”という高級ブランドの肌触り(劇中、虎の肌触りがとても心地よく伝わった!)を楽しむのが一番だと。

だからジル・サンダーをデザインするようになったプラダのデザイナーのように3部作どれも監督が違うし“レクターブランド”を三者三様にデザインしていく。それがある程度のクオリティーにさえなれば、後は圧倒的な存在感を誇るアンソニー・“ハンニバル”・ホプキンスがまさにそれ自体が“ブランド”であるかのような素晴らしい演技を見せてくれるというわけ。前作なんかメッチャ高級仕様だよ・・・。

▼なんかけっこう否定的な感想を綴っちゃったけど、これはある意味新しいと思った!だってさ、近年の『セブン』とか『サイン』とか高レベルのサスペンス映画を相手にしてないんだよ!もう勝手に“一人上流階級”みたいな(笑)。
それにホプキンス、ノートンの緊張感ある演技はもちろん、犯人に人間性を露出させる盲目女性役のエミリー・ワトソンの迫真な演技も良かった。ただ今回“レッドドラゴン”のメインとなるはずの犯人=ダラハイトの存在感はレクター博士の三分の一くらいしかないような(やはりメインは決まってるか。)
あっ、でもブルックリン美術館で「レッドドラゴンの絵」を“まるで生きているみたい・・”と評した女性鑑定士を襲ったダラハイトの背中の刺青は、モコモコ動いてまるで生きてるようだった。

▼最後に一言。これから観に行く方は絶対日比谷スカラ座がお勧め!リニューアル後初めて行ったけど、かなり感動した。

■公式HP
http://www.uipjapan.com/reddragon/...
レッドドラゴン大研究
http://www.walkerplus.com/movie/...
LYCOS特集

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投稿者:
XXL
詳細情報
  • 年(代): 2002年(米)/配給: UIP
  • 人名: 監督: ブレット・ラトナー 脚本: テッド・タリー 出演: アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ ほか
  • 地域: 日比谷スカラ座1他にて全国ロードショー
  • 2003/02/25更新
  • 2003/02/25登録
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コメント (1)

2003/02/25

spain 1作目秀逸・3作目秀作・2作目駄作って感じでした。

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