コウガクブ・ミズカキジョキョウジュノニチジョウ
工学部・水柿助教授の日常
森博嗣による日常の謎ミステリィ連作短編集。
N大学工学部の助教授水柿くんと妻須磨子さんの身の回りにおこる謎を巡る小説なのであるが、設定をみても判るように森氏のエッセイとも取れるような作品である。さらに日常生活の謎を題材として既存ミステリィの構造を森的着想による解析にもなっている。
まぁ難しいことは抜きにしても森文体の虜になること必至。全編これ叙述トリックというような一冊。
内容については各章のタイトルからも推察されるでしょう。
「ブルマもハンバーガも居酒屋の梅干しで消えた鞄と博士たち」
「ミステリィサークルもコンクリート試験体も海の藻屑と消えた笑えない津市の史的指摘」
「試験にまつわる封印その他もろもろを今さら蒸し返す行為の意義に関する事例報告および考察(「これでも小説か」の疑問を抱えつつ)」
「若き水柿君の悩みとかよりも客観的なノスタルジィあるいは今さら理解するビニル袋の望遠だよ」
「世界食べ歩きとか世界不思議発見とかボルトと机と上履きでゴー(タイトル短くしてくれって言われちゃった)」
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ノベルズ版は表紙と挿絵を山下和美が担当。
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ちなみに京極夏彦氏の「どすこい(仮)」に対する返歌にもなっているので興味のある方はご一読を。
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