どるおーくしょん
ドル・オークション
ちょっとヘンテコなオークション。参加者は、なんでもない1ドル札を競り落とす。
スタートは1セントから。(1ドル=100セント。念のため)。普通のオークションと同じに、1番高い値をつけた人が競り落とすことになる。普通とちがうのは、2番目に高い値を付けた人も、何にも手に入らないのに、オークショナーにその金額を支払わなければならない。
どうしようかなとみんなが様子見してる。それを見てAさんが手をあげる。「じゃ、1セント」。このままだと、Aさんがたった1セントの出費で、まんまと1ドルを手に入れることになる(99セントの利益)。
「わたしは2セント」Bさんが声をあげる。このままだと、Bさんはたった2セントの出費で、まんまと1ドルを手に入れることになる(98セントの利益)。付け加えるなら、現在では2番目に高い値を付けているAさんは、さっきつけた値である1セントを取られてしまう。
「じゃ、3セント」とAさんは新しい値を付ける。このままだと、Aさんはたった3セントの出費で……(以下、略)
ずっとやってなさい、って感じがしてきた。そこで時計を進めてみよう。
「わたしは101セント!」
「じゃ、102セント!」
「わたしは103セント!」
「じゃ、104セント!」
……
この二人は何をしているのだろう。1ドル=100セントしか手に入らないというのに、それ以上の値をつけたりして。
しかし、この2人(AさんとBさん)の身になって考えてみてほしい。オークションから降りることは、さっきにつけた値の損することになる。それを避けるには、資金の及ぶところまでこのチキン・レースを続けるしかない。そうやって「負けない」ことが優先されて、手に入るモノの価値とは無関係にセリ値が上がっていく。つっこんだセリ値が上がれば上がるほど、損害が大きくなってますます負けたくなくなる……。
とてもヘンテコなオークション(ゲーム理論家のシュービック発案)。でも、これと似たシチュエーションってけっこうある……。
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- 本BLOG | Tracked: 07.6.1 8:41 pm
戦争とゲーム理論の戦略思考著者:竹内 靖雄価格:¥ 1,785日本実業出版社4534038798 かなりどっしりした本でした。しっかり読まないと駄目です。あと、タイプによってはこの...
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