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建築家の言葉 (X‐Knowledge HOME special edition)

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「建築知識」という出版社の名前を「エクスナレッジ」と変え、同時に、「X-Knowledge HOME」という雑誌が創刊された。今から10年ほど前のことだそうだ。

本書は、その雑誌(全23号)に掲載された「建築家の言葉」を抜粋してまとめたものだ。

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第一章 建築とは何か
第二章 建築家とは何か
第三章 名作とは何か
第四章 住宅とは何か
第五章 芸術とは何か
第六章 都市とは何か
第七章 人間とは何か
第八章 教育とは何か
第九章 日本とは何か
------------------

全九章から成り、一ページに一人の建築家の言葉を配している。
もちろん、何度も登場する建築家もいるし、一言(一回)だけの建築家もいる。


名を連ねる主な建築家は以下のとおり。

ガウディ/ライト/コルビュジエ/ミース/バラガン/アールト/カーン/コールハース/ニーマイヤー/ヘルツォーク&ド・ムーロン/アスプルンド/グロピウス/MVRDV/レーモンド/ヴェンチューリ/ヴォーリズ/ホライン/ウッツォン/トーマス・ヘルツォオーク/モホリ=ナギ/藤森照信/イサム・ノグチ/伊東豊雄/隈研吾/磯崎新/菊竹清訓/原広司/石山修武/内藤廣/青木淳/堀部安嗣/工藤国男/鈴木了二/高山正實/塚本由晴/難波和彦/野沢正光/古谷誠章/森川嘉一郎/八束はじめ/吉阪隆正 ほか


だが、ここに吉村順三の名前は見つからない。
『建築は詩 ― 建築家・吉村順三のことば100』という集成本があるほどだから…、やはり、別格ということか?!


掲載されている建築家の中で、印象的だった一節を引用する。

「第六章 都市とは何か」より(p.190)
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“9.11事件で見えたもの”  レム・コールハウス

あの事件が人類の大惨事だったことは紛れもない事実だけれど、アメリカの建築は実ははるか以前から深刻な危機に陥っていて、それをあの事件が白日の下に晒したと思うんだ。まったく不可解な話だけど、思考の不在とでも言ったらいいのかな、ニューヨークはもう何十年も理論というものがない状態が続いていて、建築家もこの街をどうしていいのか、皆目分からない。で、今日この体たらくに至った30年の流れが、9.11事件をきっかけにようやく見えてきたと僕は思うんだ。

---------------------

これを読んで思わず大きく肯いてしまった。
そして溜め息とともに空しさが残った。


このあと、もう一度、「第一章 建築とは何か」の冒頭の一説(P.24)を読む。

---------------------
“新しい空間とは”  吉阪隆正

雨が降ってきた。
バナナの葉を一枚もいで頭にかざした。
雨のかからない空間ができた。
バナナの葉は水にぬれて緑にさえている。
バラバラと雨のあたる音がひびく。
この光とこの音の下に居る者は雨に当たらない。
この葉をさして歩くと 葉先がゆれる。
ゆれるたびトトトと葉の上の水が落ちる。
相当な雨らしい。

新しい空間とは こんな風にしてできるのだ。
おそらくこれ以外の方法で 新しい空間は生まれない。

葉っぱは傘になり 
傘は屋根になり 
屋根は住居になって 
それからまた 諸々の公共の場所にもなって行った。

---------------------

なんだか清々しい気持ちになった。




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