宇宿充人
「若い人はぼた餅の様な平和の中で生活している」
宇宿氏が一昨年夏の大田区の平和コンサートの終わりに語ったことばだ。
N響のトロンボーン奏者を務めた後、近衛秀麻に指揮、
管弦楽法を学び、大阪フィルの専任指揮者となる。
1982年に東京芸術音楽協会を組織。
「宇宿充人の世界」という定期演奏会を
143回に渡り続けている。
少し前にNHKのドキュメンタリー番組でとりあげられたが、オーケストラのメンバーは彼の活動に共感した演奏家が演奏会の都度集まり、4日間で集中して曲を仕上げていく。練習時は容赦ない叱責と、彼独特の比喩を含む言葉、時に演奏者への賞賛、喜びのダンス?まで飛び出し、誰の音楽でもない、宇宿充人の深い音の
世界が産み出される。
そして、演奏舞台づくりにも自ら金槌を持ち釘を打つ。
信念の人だ。そしてその音楽性は繊細でありながら
感情におぼれず、聞いているといつの間にか音楽そのものの中に没入していくかのようだ。
- 2003/03/21更新
- 2003/03/21登録
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