「きんかくじ」/みしまゆきお
「金閣寺」/三島由紀夫
…これ書いちゃっていいんだろうか?1956年(昭和31年)刊行。言うまでもなく、三島由紀夫の代表作である。
言葉がまるでピアノのアルペジオか、太陽に照らされてさざめく紅葉のような、粒子状の煌めきをもって、薄暗い脳髄の中で夢幻を作り出していく、異常な手触りの小説。結末は、金閣寺と共に、物語の精緻な情熱そのものが燃え上がって虚無へと帰っていくようになっている。……こういう書き方をする以外どんな言い方をしてもネタばれになる。本を読んでいて、行間から障気がたちのぼってくるような経験をしたのはこの作品が初めてだった。
ちなみに、小林秀雄にも「金閣焼亡」というこの事件を扱った文章があって、これも傑作であると思います。
「「金閣寺」/三島由紀夫」を検索
このキーワードを共有する
-
メイン
つながりキーワード (10)
青の時代
- (comm)
三島由紀夫の小説です。 文庫本についていた、帯が面白かったです。 ”ライブドアショックで今話題沸騰、よく似た男がいた”って帯がついていました。 昭和24年に起こった光ク...
MISHIMA
- (伊達)
レンタルビデオ店にて発掘 三島由紀夫氏の最後を忠実に再現し、金閣寺などの3作品を織り交ぜながら、彼の人生を描くという映画。 制作総指揮がフランシス・コッポラ(ゴッドフ...
波乱へ!! 横尾忠則自伝
- (2026)
1960年1月4日、23歳で上京するところからはじまり、1984年まで。 1988年から4年間にわたって『流行通信HOMME』に連載されたもの。 雑誌休刊のため、最後は(つづく)で終わって...
「美しい星」(三島由紀夫)
- (ののがきあつこ)
高尚な文学の香りに憧れて、ちょっと興味は持ちつつもなかなか読めなかった三島作品。唯一、興奮して読み切ったのが、この「美しい星」。 安部公房の小説を彷彿とさせられるような、三島らしからぬ設定で...
ベニスに死す
- (のん*)
ルキノ・ヴィスコンティ監督1971年イタリア映画。 意外にもキーワード登録がなかった。 マーラーをモデルに書かれたトーマス・マンの 中編小説を映画化したもの。 タージ...
宴のあと
- (sumi)
私が今まで読んだ三島作品のなかで一番愛着があります。 画像は、仏語版。料理旅館の女将と初老政治家の恋愛とその政治絡みの葛藤がテーマでしょうか。 天涯孤独だが、エネルギッ...
川端康成・三島由紀夫・往復書簡
- (sumi)
その題名の通り、最初から最後まで、おびただしい手紙のやりとりが掲載されています。 文体も(ご無沙汰してをります)(ありがたうございます)の文語調で、実際の手紙に忠実に編集されていることがわか...
三島由紀夫
- (ohsamu)
作家。 三島作品を読んでいて感じる,得も言われぬ感覚は何だろう。同じような感覚をボクは,例えばシャガールの「パリの空に花」を観たときなんかにも感じた気がする。 ボクが...
「薔薇刑」細江英公
- (mic007)
憧憬する鬼鋭写真作家のひとり、戦後の日本を代表する写真家・細江英公が1961年に三島由紀夫をシュートした写真群。 私蔵版は横尾忠則がディレクションをしたB3サイズ程の豪...
稲垣足穂と澁澤龍彦
- (mic007)
70年代、高校時代にロックとアートと同じくして私に影響を与えた二人の奇人作家である。私はバイセクシャルではないが、彼等の怪しい変態性が崇高に思えたものだ。足穂の「一千一秒物語」(宮●映画のロ...



宴のあと
ベニスに死す


