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「きんかくじ」/みしまゆきお

「金閣寺」/三島由紀夫

…これ書いちゃっていいんだろうか?1956年(昭和31年)刊行。言うまでもなく、三島由紀夫の代表作である。
 言葉がまるでピアノのアルペジオか、太陽に照らされてさざめく紅葉のような、粒子状の煌めきをもって、薄暗い脳髄の中で夢幻を作り出していく、異常な手触りの小説。結末は、金閣寺と共に、物語の精緻な情熱そのものが燃え上がって虚無へと帰っていくようになっている。……こういう書き方をする以外どんな言い方をしてもネタばれになる。本を読んでいて、行間から障気がたちのぼってくるような経験をしたのはこの作品が初めてだった。
 ちなみに、小林秀雄にも「金閣焼亡」というこの事件を扱った文章があって、これも傑作であると思います。

「金閣寺」/三島由紀夫

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投稿者:
淑斎
詳細情報
  • 年(代): 1956年
  • 人名: 三島由紀夫
  • 発売元: 新潮社(文庫)
  • 2001/12/26更新
  • 2001/12/26登録
  • 4629クリック

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コメント (4)

2001/12/26

はま 確かにきれいな文をかくと思う~★

ohsamu 谷崎に並んで大好きな作家です。「鏡子の家」をただいま読み中。

2001/12/27

淑斎 ちなみに、今の金閣寺は修学旅行生ばっかりで、この作品に出てくるような神秘性はほとんどありません…。特に今年はテロの影響で「ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ」という感じでした。

2002/01/01

淑斎 この作品に満腹してしまって以降、三島さんの作品は読んでないんですけどね…。そろそろ後期のやつを読んでみようかな、と思ってます。 

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